『ポケットモンスター ソード・シールド』5周年。完全新作では初の据え置き向け作品。ワイルドエリアやダイマックスなど驚きの新要素が多数登場した【今日は何の日?】
※本記事は、2023年11月15日にアップした記事を再編集したものです。 向上したグラフィックと巨大化するポケモンの新要素に感動 【記事の画像(12枚)を見る】 2019年(令和元年)11月15日は、Nintendo Switch用ソフト『ポケットモンスター ソード・シールド』が発売された日。本日で発売から5周年を迎えた。 『ポケットモンスター ソード・シールド』は、株式会社ポケモンから発売されたRPG。完全新作として数えると『ポケットモンスター サン・ムーン』に続く8シリーズ目となっている。ファンのあいだでは『ポケモン剣盾』と呼ばれることが多く、ポケモン公式ツイッターなどでもハッシュタグとして使われることもある。 パッケージに描かれていた伝説のポケモンは『ソード』がザシアン、『シールド』がザマゼンタ。それぞれシアンとマゼンタという色の名前が由来になっているようで、ロゴに描かれた剣と盾のイラストが該当の色になっているのがおもしろい。最初にもらえるポケモンはサルノリ、ヒバニー、メッソンの3匹だったが、みんなはどのポケモンを選んだだろうか? サルノリ ヒバニー メッソン Nintendo Switchではすでに『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』が2018年に発売されていたものの、『ポケモン』本編の完全新作としては初となる据え置き型ゲーム機向けタイトルということで、ファンの期待度もいつも以上に高まっていたのではないかな。 やはりうれしかったのはグラフィックの大幅な向上。ポケモンたちの仕草はより細やかにかわいらしくなり、あらゆる角度から存分に眺められるようになった。当然ではあるがニンテンドー3DSから解像度が飛躍的に上がっているので、大画面のテレビで見ても美しい。もちろん、冒険の舞台となるガラル地方の近代的な都市や草原、雪景色など、さまざまな表情を持つ風景もこれまでにはなかった壮大な雰囲気が感じられるようになっていた。 本作ではとくに“ワイルドエリア”と呼ばれるオープンワールド風味な広大なフィールドを探索できる要素があるので、グラフィック強化の恩恵を十二分に味わうことができた。大自然が広がるフィールドにはポケモンたちが生息していて、そこかしこで動き回っている姿が見て取れる。天気や時間によって出会えるポケモンが変化するため、訪れるたびに新たな発見をしたなんてユーザーも多かったのではないだろうか。 筆者は、何より『ポケモン』シリーズでカメラを自由に動かして見渡せることに感動してしまった。しかもネットに繋いでいれば、ほかのプレイヤーである大勢のトレーナーたちが自分と同様に探索しているのだからスゴイのひと言。 生息する地方でポケモンたちの姿が通常とは異なる“リージョンフォーム”は本作でも健在。『ポケットモンスター ソード・シールド』ではさらに、ポケモンたちに“ダイマックス”と“キョダイマックス”という驚きの要素が追加されている。ガラル地方のポケモンは特定の場所において、スタジアムの天井に届かんばかりに巨大化できてしまうのだ。この現象はダイマックスと呼ばれていて、タイプごとに異なる“ダイマックスわざ”を使用できるようになる。 ダイマックスは単に巨大化するわけだが、巨大化したうえで姿形も変化してしまうキョダイマックスという現象も存在。こちらはすべてのポケモンに起きる変化ではなく、特定のポケモンのみの特別な現象。より個性が際立った姿になるため、なかなかにイカツクてカッコいい。“キョダイマックスわざ”という、そのポケモン独自のわざが使えるようになるため、バトルでも超強力だ。 前述したワイルドエリアでは、野生のダイマックスポケモンに4人のトレーナーで協力して挑む“マックスレイドバトル”という新たな遊びがあり、そこでしか捕まえられないポケモンがいるとあって連日大盛況だった。いままでにないタイプのバトルが新鮮でおもしろかった。 『ポケモン』シリーズと言えば、本編がふたつのバージョンで発売された後に新バージョンとして新作が発売されることも多いのだが、本作では発売されていない。その代わりに有料ダウンロードコンテンツ“エキスパンションパス”として『鎧の孤島』と『冠の雪原』のふたつの追加シナリオが配信されている。合わせて200種類以上ものポケモンが新たに登場するので、未プレイのシリーズファンは必ず履修しておくべし。