自民中堅・若手議連、改憲原案の早期国会提出求め決議 18日にも首相に提出へ
自民党中堅・若手の有志でつくる議員連盟「憲法改正を速やかに実現する中堅・若手の会」(石川昭政、和田政宗両共同代表)は17日、会合を開き、憲法改正原案の早期の国会提出を求める決議をまとめた。18日にも岸田文雄首相(党総裁)に提出する方針だ。 【表で見る】憲法改正を阻む懸念材料 決議は、立憲民主党の反対により、衆参両院の憲法審査会で改憲原案作りが進まなかった現状をふまえ、衆院100人以上、参院50人以上の賛成議員による提出を模索するよう要請。「国会日程に拘束されず、改憲に賛同する政党・会派で起草を進める仕組みを立ち上げるべきだ」とも訴えた。 また、自民の党是である改憲実現のため「国会として発議し、改憲の主役である主権者たる国民の判断を仰ぐべき時だ」と主張した。 議連の滝波宏文事務局長は会合後の記者団の取材に、「憲法改正は待ったなしだ。首相に中堅・若手の思いを聞いていただきたい」と語った。 議連は17日、国民民主党の議員と改憲を巡り議論した。議連には約80人が所属。昨年12月の設立以降、憲法への自衛隊明記など自民の改憲4項目をテーマに勉強会を重ねてきた。 今年5月には、改憲に積極的な日本維新の会や衆院会派「有志の会」の中堅・若手議員らと意見交換を行うなど改憲に前向きな他党との連携にも力を入れている。(末崎慎太郎)