東京マラソンの主役はどの厚底シューズ?──ナイキ、アシックス、アディダス、ニューバランスの新作をテスト!
3月3日に「東京マラソン2024」が開催される。参戦予定のエディターが各メーカーのイチ押しシューズをテストした。 【写真を見る】ナイキ、アシックス、アディダス、ニューバランスの厚底シューズをチェック!
東京マラソン、サブ3.5達成のための厚底シューズを探せ
3年連続で東京マラソンに出場することが決まった。“サブ3.5”を目標とするランナーである記者はどのシューズで参加するのがベストなのか? その答えは上の写真にある。東京駅前の行幸通りに設置されるゴールポイントに並んだ4足は、各社のイチ押しシューズだ。 昨年このレースで記録した3時間40分01の更新を図る記者にとって、今年の課題は全身、特に腿と尻の筋肉をバネのように使って走ること。低いハードルを飛び超えるようなイメージで走るのがポイントだ。この新フォームに欠かせないのが厚底シューズである。靴底部分のクッション材が生み出す反発力によってストライドが大きくなり、スピードの向上やタイム短縮といった効果が期待できるのが理由だ。 それにしても各社がしのぎを削る厚底シューズの進化は凄まじい。1年前の同じ企画ではキロ5分25秒で走っていたが、今回はキロ4分55秒、つまり1kmあたり30秒ほどペースが上がっているのがわかった。この好記録を叩き出す原動力となったのがナイキ。単純に比較できるものではないが、ナイキで記録したキロ4分40秒で試算すると、完走タイムは約3時間17分となる。これは事件だ。だが、このタイム以上にうれしかったのは驚くほど走りが変わったこと。跳ぶ、跳ねるという表現が相応しい。夢に出てくるほどの衝撃だった。直前までテストを重ね、慎重に相棒を選びたい。
ADIDAS アディゼロ アディオス プロ 3 M 走行距離:8.07km/平均ペース:4分47秒。効率的なストライドで走れる剛性のあるカーボンを使用した「ENERGYRODS」を搭載。反発力と適度なクッション性があり、とにかく軽い。あらゆる天候に対応したグリップ力も◎。 重量(27.0cm):215g。¥26,400 by ADIDAS(アディダスお客様窓口)