「紫式部の旅」再現へ 藤原為時役に五輪「銀」見延選手
福井県越前市は10月3日、平安時代に紫式部が京の都から越前国に赴いた旅を再現する行事「紫式部の旅」で、最終日の20日に越前国司となる式部の父藤原為時役を、パリ五輪フェンシング男子エペ団体で銀メダルを獲得した見延和靖選手(同市出身)が務めると発表した。 再現事業では18日に京都府宇治市と大津市、19日に敦賀市と南越前町、20日に越前市で、公募で集まった参加者が式部や侍女などにふんして国司行列や各儀式を繰り広げる。 見延選手は20日、総社大神宮から市役所までの行列に騎馬で加わり、市役所前で執り行う「着任の儀」に臨む。山田賢一市長は記者会見で「越前市の誇る世界のアスリート。精悍(せいかん)な姿の為時が見られるのでは」と期待を込めた。 見延選手は「紫式部も越前和紙をはじめとする多くの伝統工芸に触れたことで、作品にも大きな影響を与えたとうかがっている。そのきっかけとなった越前国司の着任式を全うできるように頑張る」とコメントを寄せた。