12月から“建物火災”最多の季節 「火事だ!」同時にすべき3つの行動 出火原因2位はたばこ、1位は?【#みんなのギモン】
■部屋は何階? 防火設備をチェック
菅原解説委員 「まず意識していただきたいのが、皆さんが住んでいる建物が何階建てで、自分がどの階に住んでいるかということです」 「まずは、火災の発生を感知すると自動的に水をまいて初期消火するスプリンクラーについて。壁や天井への放水で延焼の拡大を抑える役割もありますが、消防庁によると原則11階以上の部屋に設置が義務付けられています」 「次に、はしご車が届かない場合に火災が発生している階まで水を送るための連結送水管について。原則7階以上の建物や、延床面積6000㎡以上の5階以上に設置が義務付けられています」 「建物が建設された時期や構造によっては条件が異なる場合もありますが、皆さんもご自身の建物をチェックしてみてほしいです」 忽滑谷アナウンサー 「7階以上や11階以上という設置条件が出ましたが、それより下の階に住んでいる人はどうしたらいいのでしょうか?」 菅原解説委員 「高荷さんによると、まずは初期消火に備えて消火器を買っておくことです。マンション・アパートの消防訓練などできちんと使えるように練習しておくのが大事だといいます。いざ本番という時に実際に使えるのかどうかが大切です」 「次に火災警報器ですが、皆さんのお部屋にありますか?」 森アナウンサー 「私は戸建てに住んでいますが、あります。チェックもしています」 菅原解説委員 「火災警報器は各家庭に設置が義務付けられているものです。台所や寝室など、個人が自分で家に付けなさいというものです。改めて、もし付いていなければ戸建て・マンション・アパート問わず、自分で買って命を守るようにしてほしいです」 鈴江アナウンサー 「脱衣スペースにある火災警報器がお風呂の湯気で鳴ってしまったことがあってびっくりしたんですけど、きちんと作動するんだという確認にもなりました。こういったものが作動できる状態かどうかも大事ですよね」
■出火原因の4位「配線器具」とは?
菅原解説委員 「火事が起きた時に備えるのも大事ですが、家が火事にならないようにどこに気をつければいいのでしょうか。去年、戸建て・マンション・アパートを含む建物火災で何が原因で出火したのか。消防庁のデータでワースト5を見てみます」 「5位は放火(1140件)。4位は配線器具(1310件)で、たこ足配線で大きな負荷がかかった状態で束ねた電源コードから火花が飛ぶ、電源コードが机やたんすなど重い家具に踏みつけられた状態で断線したまま使い続けて炎が出て、燃え広がるといった危険があります」 桐谷キャスター 「子どもの頃に祖母の家でたこ足が爆発して火花が出たことがあって、結構怖かった覚えがあります。それ以降は気をつけるようにしていますね」 森アナウンサー 「コンセントにほこりがたまると出火するということもあります。大掃除の季節ですから、そういったところも確認したいですよね」 菅原解説委員 「容量を超えたたこ足は危険ですし、電源コードは丁寧に扱い、束ねたまま使わないようにしてほしいです」 森アナウンサー 「『こんなところから火は出ない』という思い込みが火事の一歩になってしまうかもしれませんからね」