97歳料理家、タミ先生が60年前フランスで一目惚れしたル・クルーゼのコケル。家族や塾生のみんなからも愛される、チキンカレーのレシピを紹介
94歳まで約60年間「桧山タミ料理塾」で延べ1000人以上の生徒に料理を教えてきたタミ先生。無理せず自然体で過ごすことを大切に、「がんばらない台所」を伝え続けてきました。ル・クルーゼのコケルはタミ先生が愛用してきた調理道具の一つ。今回は、家族や塾生からも大人気のコケルを使ったチキンカレーのレシピを紹介します。 【写真】60年前にフランスで一目惚れしたル・クルーゼのコケルで作ったチキンカレー * * * * * * * ◆出会いは60年前にフランスで 出会いは60年ほど前、フランス・アルザス地方のストラスブール。立ち寄ったレストランで、素敵! と見入ったのが、ル・クルーゼのコケルでした。 青好きのわたしは、鮮やかなブルーと、日本の鍋にはない長四角い形が、一目で気に入りました。 帰国してもコケルの姿が忘れられずに、海外の鍋を取り扱う東京・御徒町(おかちまち)の道具屋さんに輸入してもらって、手に入れたのです。 コケルはデザインの美しさにも惹かれましたが、なにより重たい蓋が素材の旨みを閉じ込めて、ポトフやラタトゥイユなどの煮込み料理が抜群。 家族や塾生のみんなが大好きなチキンカレーも、トマトを入れて蒸し煮にするので、よくこれでこしらえたものです。
◆タミ流チキンカレーの作り方 材料(3~4人分) 鶏肉ぶつ切り……500g 玉ねぎ……2個 トマト……3個 ニンニク……1カケ バター……大さじ1 カレー粉……大さじ1~2 ローリエ……1枚 塩・コショウ……適量 つくり方 1.玉ねぎ、ニンニクはみじん切りに、トマトはざく切りにする。鶏肉は軽く塩・コショウで下味をつける。 2.鍋を弱火でゆっくり温め、バター、ニンニクを入れ、香りが出てきたら玉ねぎを加えて中弱火で炒める。飴色になったら、鶏肉を入れ、表面に火を通す。 3.カレー粉を入れて香りが立ったら、トマト、ローリエを加える。蓋をしてしばらく蒸し煮に。ときどき混ぜ、焦げそうなときは水を足す。 4.トマトが煮詰まったら、塩・コショウで味を調える。 ※本稿は、『97歳 料理家 タミ先生の台所おさらい帖』(文藝春秋)の一部を再編集したものです
桧山タミ