中野洋昌・国土交通相 出身省庁へ返り咲き 防災・減災へ使命新たに 石破内閣-新閣僚に聞く
中野洋昌国土交通相は13日、産経新聞などのインタビューに応じ、抱負や政策について語った。主なやりとりは以下の通り。 --議員に転身して以来、十数年ぶりに元の職場である国土交通省に戻った 「かつては紙に埋もれていた職場は今では「Wi-Fi(ワイファイ)」が飛び、変わってきている。久しぶりに来させていただき嬉しいが、重責を感じる」 --職員時代の思い出は 「東日本大震災当時は、海事局で海上からの緊急物資輸送に取り組んだ。当時は自公政権ではなかったが、混乱の中、災害はいつどういう形で起きるか分からず、備えは一重にも二重にも強化しなくてはと考えた。防災、減災、国土の強靱化に取り組んでいきたい」 --北陸新幹線の敦賀―新大阪について。事業費などの観点から、沿線から「米原ルート」への見直しを求める声が出ている 「平成28(2016)年に与党のプロジェクトチームが『小浜・京都ルート』に決定しており、現時点で見直す予定はない。ただ、沿線の自治体の皆様の理解に取り組んでいく必要があり、説明を重ねていきたい」 --来年は大阪で万博が開催され、神戸空港で国際チャーター便が解禁される 「国交省として、関西の色々な場所への誘客を支援し、空港を活用した地域活性化も後押ししたい」 --国交相は10年以上公明党議員が就き、ポストの固定化には批判もある 「私自身は公平で公正な行政をしていく。それが大前提だ。はっきり申し上げる。(差配の判断は)私は任命される立場で、党の代表ではないのでコメントは控える」(織田淳嗣)