大谷翔平、自身6試合ぶり12号で本塁打リーグトップ再浮上 「スプラッシュヒット」はわずかに及ばず
◆米大リーグ ジャイアンツ―ドジャース(14日・米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク) 【動画】大谷翔平、リーグトップ再浮上の今季12号! ドジャース・大谷翔平投手(29)が14日(日本時間15日)、敵地ジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場。自身6試合ぶりの12号先制ソロを放ち、本塁打王争いでリーグトップに並んだ。 0―0の4回先頭の第2打席だった。先発右腕・ウィンの初球、88・7マイル(約143キロ)スライダーを完璧に捉えた。右中間への打球は球場の一番深い方向で、飛距離446フィート(約136メートル)。打球速度113・4マイル(約182・5キロ)、打球角度29度。右翼場外の海の上ではボート5隻が待ち構えていたが、「スプラッシュヒット」にはわずかに及ばず、球場内の通路に着弾した。ジャイアンツの本拠地オラクルパークでは初のアーチとなった。日本人選手最多記録をさらに更新する25球場目(現在の各球団本拠地では23球場目)のホームランとなった。 大谷は12日(同13日)の敵地パドレス戦を腰の張りで欠場。しかし、わずか休養1試合で復帰すると、13日(同14日)の敵地ジャイアンツ戦では初回の第1打席の初球を右前打。打球速度106マイル(約170・5キロ)の痛烈な打球で回復ぶりを示した。2点を追う5回2死三塁では二塁へ適時内野安打。出場2試合ぶりとなるマルチ安打で打点も挙げ、チームの逆転勝ちに大きく貢献した。ロバーツ監督は「もう驚かないね。彼は誰よりも足が速い。誰よりも打球に勢いがある。翔平にできないことは何もないよ。いろんなやり方で相手をやっつける」と賛辞の言葉を並べた。 一方、3回に空振りした際には腰を気にするそぶりを見せるなど、状態は決して100%とは言えないのだろう。それでも、結果を残してきたのが大谷だ。エンゼルス時代の22年5月26日(同27日)、リアル二刀流で出場した本拠地ブルージェイズ戦でも腰の張りで途中交代したが、その時は負傷翌日も代打出場し、3日後には2本塁打と復活している。今回は翌日に休養したが、またもすぐに描いた復活アーチ。やっぱり想像を超えていく。 ▽スプラッシュヒット オラクルパークの右翼場外の海に飛び込む本塁打は「スプラッシュヒット」と呼ばれ、ボートに乗った人たちがホームランボールに群がる光景は名物となっている。これまで165本が記録されており、ジャイアンツの選手が放ったのは103本。右翼ポール際には「SPLASH HIT 103」のメーターがある。 ◆大谷の年度別本塁打数 ▽日本ハム(48本) 13年 3本 14年 10本 15年 5本 16年 22本 17年 8本 ▽エンゼルス(171本) 18年 22本 19年 18本 20年 7本 21年 46本 22年 34本 23年 44本 ▽ドジャース(12本) 24年 12本
報知新聞社