「千客万来」五輪後に着工へ 小池知事「気配り足りなかった」
運営会社「懸念払拭されること」期待できる
事業継続の意向について、万葉倶楽部は31日にリリースを発表している。それによると、小池知事と会長の会談で「今後の事業の進め方について腹を割った話し合いができ、お互いの考え方の一致がみられた」と明らかにした。 千客万来施設を五輪後の着工とする理由については、今すぐ着手しても2年後の五輪には間に合わず、「五輪前後の時期に『工事現場の風景』が広がるというのは、この『千載一遇の好機』にそぐわない」と説明。また大会後なら、五輪前の建設ラッシュから外れ、建設コスト高騰の問題も緩和されるとの見込みに触れた。 問題視していた都の築地再開発案にも絡め、着工までの期間に「築地再開発との整合性」や「豊洲と築地の相乗効果」についての動きを確認することで、「種々の経営上の懸念が払拭されること」を期待することができる、とした。 (取材・文:具志堅浩二)