藤原紀香「仲の悪い夫婦役で安心した」夫・片岡愛之助との“夫婦共演”で知った新たな一面
“埼玉ディス”が話題となり、興行収入37.6億円の大ヒットとなった映画『翔んで埼玉』。そんな本作の待望(!?)の続編『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』が全国公開中だ。今回は関西を舞台に、“東西対決”が繰り広げられていく――。 with classでは、神戸市長役を演じる藤原紀香さんに全3回にわたってインタビュー。今作で夫・片岡愛之助さんと結婚後初、しかも夫婦役で共演される紀香さん。vol.1では、夫婦共演に対する率直な思いなどを語っていただいた。 【写真で見る】ぶっ飛んだ“夫婦”役を演じた、片岡愛之助と藤原紀香の写真を見る
撮影と衣装のアンバランスさも面白い
――本日の衣装は、映画のイベント登壇用に特注されたとか。 私が演じたのは華やかでハイカラな神戸市長のお役。神戸は、中華街のイメージもあるので、鮮やかなブルーのチャイナドレスを仕立てました。映画の世界観やお役のイメージを考えながら、光沢感のある上質な生地をスタイリストさんと共に探し、神戸の海のイメージでブルーに清潔感のある白の入った柄を選びました。あとは、ダイヤの輝きだけでなく、神戸は真珠の街でもあるので、パールのジュエリーをつけました。 ――劇中でも、パールのアクセサリーをつけられていましたよね。オードリー・ヘプバーンを思わせるスタイリングが素敵でした。 ありがとうございます。衣装デザインを統括している柘植伊佐夫さんから、“ティファニーで朝食を”のオマージュで、とデザイン画を見せていただき、パールの王冠、イヤリング、ネックレス、手袋もトータルコーデで、素敵!とこの衣装を着ることがとても楽しみで。キセルの小道具もフルに演技に生かしました。「クオリティを上げてゴージャスにするほど、本物感から離れ虚飾が現れる皮肉を出したい」と柘植さんがおっしゃっていましたが、その狙いがズバリ、この映画の世界観にハマったのだと思います。胸元の錨マークは、私が提案したアイデアです。神戸のマリンイメージでシンボリック、かつ、おしゃれにキマりました♡ 共にアイデアを出し合いながら、イメージを膨らませていくのは楽しかったです。ストレッチのきかない生地で作ったので、埼玉の長瀞渓谷でのロケはなかなか大変でした(笑)。 ――でもけっこう、大振りに動いていらっしゃいましたよね。 そうですね。渓谷の岩場で、滋賀解放戦線の軍勢と戦う場面がありましたが、ドレスの後ろにはがっつりスリットを入れていたので足ポーズをキメつつも、「行けー!」と腕も振り上げていたような……(笑)。ハイヒールだったので、かなり太ももの筋肉をフルに使い踏ん張りました。アンバランスさが我ながら笑っちゃって。いい思い出です。