藤原紀香「仲の悪い夫婦役で安心した」夫・片岡愛之助との“夫婦共演”で知った新たな一面
ディスりまくる役でも、演じるときに大事にしていたのは郷土愛
―― 一緒にお芝居をすることで、愛之助さんの新たな一面を発見するなんてことはありましたか? 現場であの衣装を着て立つ姿を見て、「あ、もうスイッチ入っているな」とわかるときは私もワクワクしましたね。なかなか家でスイッチ入ってる姿はないですから(笑)。 あ、でもこの映画の撮影期間は家でもちょっとお口が悪かったり(笑)。家に嘉祥寺晃がいましたね。 歌舞伎の作品に入ってるときは、お役に影響を受けているところはあまり見なかったのですが、ドラマや映画など映像の仕事だと、また違うみたいですね。とくに今作みたいに突き抜けた世界観だと、受ける影響も大きいんでしょうか。面白かったです。 ――ご自身はいかがでした? どうでしょう。高らかに笑いあげるふるまいなどが家で出ていたらしく,夫には「お、でた、神戸市長!」と言われた時もありましたね(笑)。あの期間にプライベートで会った人たちは、ずいぶん高飛車な夫婦だと思ったかもしれないですね(笑)。
――でもきっと、映画と一緒でいやな感じはしなくて、愛嬌には溢れていたんじゃないでしょうか。 うふふ。この作品の根底に流れるものが、郷土愛ですからね。どんなに他県をディスっていたとしても、大好きなこの日本の各地への思いだったり、ふるさとへの深い愛あってこそ。一視聴者として前作のファンになったのも、故郷に思いを馳せずにはいられない何かがあったからだと思います。この壮大な茶番劇を名だたる俳優のみなさんが真面目に全身全霊で演じている面白さももちろんあります。1作目を見た人のなかには、つい涙したという方も多かったです。今回は前作よりも色んな意味でパワーアップしているので、ディスられている地域の方々には特に熱い何かが心に生まれると思います。 ――地元の人にしか通じない細かいネタを拾い続けていることも含めて、基本的に、どの地域に対してもリスペクトがありますよね。 はい。だからこそ、それぞれの県の皆さんも快く協力してくださるんでしょうね。そして、夫が演じた大阪府知事も、私が演じた神戸市長も、確かに滋賀や和歌山や奈良や埼玉など他県をディスりまくっていますが、演じるときに大事にしていたのはあくまで故郷愛。「うちの地域が一番や」と言いたいがためにディスりが出てしまう、という想いで演じていました。 ディスられた県は、全国にその名も、名産も、知れ渡ることになりますし、今後沢山の方が訪れることにもなると思います。実は,「自分たちの土地もディスってほしい」というオファーが殺到していると聞いています。もしかしたら次回作があったら 皆さんの県がフィーチャーされるかも!? まずは今作を観て多くの人に感想を述べてくださいね!