（写真：TechnoEdge）

11月6日の経営方針説明会において、任天堂は準備中の「Nintendo Switch後継機種」、いわゆるSwitch 2(仮)について、現行 Nintendo Switchのゲームと互換性があること、オンラインサービス Nintendo Switch Online にも対応することを明らかにしました。 【この記事の他の写真を見る】 互換性を含む新機種の詳細については「後日改めて」発表予定。 任天堂は2024年5月の時点で、「Switchの後継機種に関するアナウンスを今季中に行います」と予告しています。 この場合の今期は2025年3月期、つまり2025年3月31日まで。 任天堂は2016年に開発コード名「NX」、現在のNintendo Switchについて予告した際は「全く新しいコンセプトのゲーム機」と表現しており、実際に発表されたスイッチも、据え置き機と携帯機を統合する、これまでの任天堂にない路線の製品でした。 一方で、Switch 2(仮)についてはわざわざ「後継機種」と称しており、単に任天堂のゲーム機として次の世代というだけでなく、Switchの後を継ぐことを示したとの解釈が一般的でした。 今回の説明会において明言されたことで、Switch 2(仮)はスイッチの路線を引き継ぎ、現行のソフトウェアもそのまま動く、任天堂にとってはSwitchの成功を途絶えさせず勢いを取り戻す狙いが明確になりました。 (株主・投資家向け情報：決算発表・IRイベント 2025年3月期 第2四半期決算説明会/ 経営方針説明会（オンライン）プレゼンテーション資料より) Nintendo Switch Online とニンテンドーアカウントについても、基本的には従来から任天堂が述べてきたとおり。 任天堂は他社と比較してオンライン対応やデジタル版の販売が遅く、統合したアカウントサービスの整備も後手に回った歴史があります。 これまでの世代ではゲームを購入したり、セーブデータやデジタルコンテンツを蓄積しても、次の世代、あるいはさらに次の世代ではリセットになることが続いてきました。 (物理的な互換性でいえば、携帯機ではGB互換のGBA、GBA互換のDS、DS互換の3DSなど、機種によっては1つ前の世代と後方互換でした。光学ディスクになった据え置きではWiiがキューブ互換、Wii UがWii互換)。 親子孫三代にわたってご愛顧いただいている、IPを大切にする、任天堂の伝統云々を掲げても、内実は前世代に買ったデジタル版ゲームすら遊べず、多くの素晴らしいソフトを入手不可能にするばかりか、全く同じゲームを繰り返し購入させているのでは、「任天堂に関わる全てのお客様を笑顔にする」はなかなか難しいと言わざるを得ません。 (株主・投資家向け情報：決算発表・IRイベント 2025年3月期 第2四半期決算説明会/ 経営方針説明会（オンライン）プレゼンテーション資料より) この点について、Switchの後継機種では「1奥人を超えるお客様との良好な関係をニンテンドーアカウントを用いて引き継いでいく」、Nintendo Switch Online についても引き続き利用できるようにすると説明しています。