いよいよ解禁!「ライドシェア」についての基礎知識
『CBCラジオ #プラス!』の「ニュースにプラス」のコーナーでは、光山雄一朗アナウンサーが気になるニュースを紐解いていきます。4月9日放送のテーマは「いよいよ解禁!ライドシェアとは?」です。4月から国内の一部地域で始まった「ライドシェア」。いったいどのようなサービスなのか、CBC論説室の北辻利寿特別解説委員が解説します。
ライドシェアはタクシーの補足?
まず「ライドシェア」とはどのようなサービスでしょうか? 北辻「ライド=乗る、シェア=共有する。すなわち『乗ることを共有すること』です。よくカーシェアリングといいますが、あれは車を共有する。こちらは乗ることを共有します。 ということで、日本の『ライドシェア』は、一般のドライバーが自家用車を使ってお客さんを有料で運ぶというシステムです。昨日から東京でスタートして、国土交通省は今月から全国4つの地区でサービスを解禁しました。 いろいろ条件があって、月曜から金曜の午前7時台から10時台、土曜の午前0時から午前4時など、時間が決まっています」 なぜこの時間帯に限られているのでしょうか? 北辻「タクシーが不足している曜日、時間帯に限ってサービスが認められています。タクシーの補足です」
どう利用する?
北辻「利用方法でいうと、タクシーと同じ配車アプリを携帯に入れないといけない。どこからどこまで乗るかという発着点と運賃を事前に決めてキャッシュレス決済です。一般のドライバーがやります」 海外ではすでに始まっていますが、料金については日本ならではの特徴があります。相場は「タクシーと変わらない」と北辻委員。 北辻「日本の場合はタクシー会社が主体でやっているので、アプリの中に、『タクシーでもいい』と『ライドシェアでもいい』という、新しいボタンができてそれで選べます。料金は一緒です。これは今回、日本の特徴です」
ドライバー不足
日本でライドシェアが導入された理由は何でしょうか? 北辻「タクシードライバーの数が減っているからです。3年間のコロナの時代にタクシーを辞める人がすごく多かったです。法人のタクシー運転手が全国で2割減っています。 その中で新型コロナが5類になって経済活動が戻ってきました。インバウンドも一気に増えてきた。 タクシー需要が増えているが、タクシーの数が足りない。で、ライドシェアによってフォローしようというのが背景です」