森友学園の籠池理事長が会見 小学校の認可取り下げ「苦渋の決断」
籠池理事長が会見 小学校の認可取り下げ「苦渋の決断」 撮影・編集:柳曽文隆 THEPAGE大阪
大阪の学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長が10日夕、大阪市淀川区にある塚本幼稚園で会見を行った。大阪府豊中市で4月の開校を目指し小学校の設置認可申請を行っていたが、同日午後に府に対し小学校の認可申請を取り下げた。このことに対し籠池理事長は「苦渋の決断、涙が出る思い」などと話した。
子供さん、そしてその保護者の方に対しては本当に申し訳なかった
幼稚園敷地内の広いスペースの部屋に、園児が使う椅子が用意され、多くの記者がそこにすわり、在阪各局のカメラなども入るなど、多くの報道陣が訪れた。 そんな籠池理事長が会見場に入ると、一斉にカメラのフラッシュがたかれた。籠池理事長は約25分にわたり自の思いやマスコミに対する批判などを話した後、集まった報道陣の質問にこたえた。 最初に「入学するはずだった子供さんに対しどう思われてますか」と質問され「本当に一生懸命この学校を支えて頂いた子供さん、そしてその保護者の方に対しては本当に申し訳なかったという風に思っています。でもその方々とは心の同士。公立の学校に行かれても頑張っていってほしい」などと話した。
「なにも疑惑ないですよ」
「今の段階で真相究明に至っていないのでは?」との質問には「なにも疑惑ないですよ」と述べる。そして「粛々と物事が進んでいっている。われわれのほうは金額の交渉や入札をやってきて金額が決まった。良かったなぁと思って工事にかかった。かかったら3月くらいにくい打ちをした時にわぁーっと出てくるんじゃないですか。元々国の書いてるペーパーの中には生活ゴミがあるなんて書いてないんですもの。私はどうしたんやとなんでなんですか?と言うと、また1年ズレるんですかとそういう気持ちで怒った」などと続けた。
「学校認可の思いというのはあきらめておりませんので」
安倍昭恵夫人との関係は?との問いには「幼稚園に来て頂いた時にお目にかかっております。謝礼金については「払っておりません、払わしてもらってませんね」と答えた。 認可を取り下げることについては「今回の取り下げるということは、非常に学園にとって重要なことであって、それは大阪府庁の方もわかってると思います。重要なことはなにかというと、認可適当できてて全て用意調達させて、あとではしごを取っちゃったということなんです。そうすると我々が出来なくなった時、迷惑かかっていくのはどこですか、労働者の方が路頭に迷っていくわけなんです」などと述べた。 小学校の建物については「これは我々が作り上げて行ったものですから、結晶なんです。建物というのは教育の現場にとってはすごく大切なもんですから、これはつぶしてしまったらいかんと思ってます。つぶさないような方向で考えてもらわないかんと思いますね」 土地については「学校認可に基づいて土地を購入してますから、実際でも学校認可の思いというのはあきらめておりませんので。実際にそこに土地は残っていると認識している」と話した。