【おむすび】キムラ緑子 被災経験を胸にたくましく生きる女性を好演「震災という壮絶な体験をもつ人は本当に強くて優しい」
女優のキムラ緑子が現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「おむすび」にうわさ話が好きな商店街のパン屋・佐久間美佐江役で出演中だ。 同番組は、平成元年生まれのヒロイン・米田結(橋本環奈)が、栄養士として、人の心と未来を結んでいく青春グラフィティ。結は、専門学校の仲間とともに阪神・淡路大震災の当時、何が炊き出しで出されていたのかを聞き取り調査し、数的に多かったのは豚汁だったとわかるが…。 キムラは、さくら通り商店街でパン屋を営む佐久間美佐江を演じる。「明るくて元気で人を幸せにしようとする女性です。30年前の阪神・淡路大震災で被災していますが、震災という壮絶な体験をもつ人は本当に強くて優しいのです」と役について説明した。 被災した体験を演じることの難しさを感じているという。「実際に被災したことがないので、それは絶対に無理なんです。でも無理だと思い続けても、それでも起こったことを何とか想像して演じることが大事だと思っています。食べ物がない、水がない、何日も着替えもできないという避難所の設定であっても、実際の避難所の撮影では、その日に現場に入ってその時だけの撮影です。もうずっとここで寝泊まりして撮影できたらいいのにと、もどかしさを感じていました」と振り返った。 最後に「震災の問題が奥底にあって震災のPTSDも描かれますが、物語としてはずっと明るいです。神戸の商店街の面々のにぎやかさもそうですし。ギャルの子たちも個性的でかっこいいですよ。そこも楽しみにご覧になっていただきたいです」とアピールした。
東スポWEB