「総選挙やる前から負ける」立民・代表選で“女性候補模索”…“蓮舫の穴”が大きくインパクトに欠け
自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)の報道一色といったなかだが、9月7日に立憲民主党代表選(9月23日投開票)の告示が迫っている。 【写真あり】蓮舫氏“ガリガリ”が気になるひっそり散歩姿 しかし、9月4日時点で立候補を表明したのは、枝野幸男前代表と野田佳彦元首相の2人だけ。 泉健太代表、吉田晴美衆院議員、江田憲司元代表代行の3人が出馬を探っている状況だが、2021年の前回代表選に立候補した西村智奈美代表代行は出馬を見送っており、今回の立憲の女性議員で代表選に名乗りを上げる可能性は、吉田氏だけになっている。 それに引き換え、自民党総裁選へ名乗りを上げたのは、小林鷹之元経済安全保障相、石破茂元幹事長、河野太郎デジタル相、林芳正官房長官、茂木敏充幹事長とすでに5人。 そして、9月6日に小泉進次郎元環境相、9月9日に高市早苗経済安全保障相、9月11日に上川陽子外相らが出馬会見を予定している。現状、自民党からは2人の女性議員が立候補を探っている状況だ。 ある立憲民主党関係者は「この状況に危機感を抱いている」と話し、こう続ける。 「うちも女性を絶対立てないと。吉田さんになんとか出てもらいたい。『ジェンダー平等』を綱領に掲げておきながら、自民党からは女性が2人出馬するのに、うちはゼロなんてことになったら、綱領の意味がないですよ。 『女性が活躍できる社会を』なんて言う資格も無くなる。総選挙やる前から、自民党に負けてしまうことになる」 立憲民主党は女性議員を立候補させることができるのだろうか。 「おそらく、女性が出ないと立憲はイメージが悪くなるので、死んでも吉田さんを出すと思うよ」と自民党ベテラン秘書は推察するが、先行きは不明だ。 なぜ、立憲民主党は女性議員擁立に四苦八苦しているのだろうか。 政治担当記者が言う。 「ひと言で言うなら、蓮舫さんが抜けた穴が大きすぎるということです。もともと、蓮舫さんは、次の衆院選に参院議員から鞍替え出馬する予定だとみられていました。 ところが急遽、7月7日の都知事選へ出馬することになった。結果は、3位と惨敗しました。読みが甘かったといえば、それまでですが、人気は以前ほどではなかったとはいえ、立憲民主党でもっとも知名度のある女性議員でしたからね……。 やはり党からいなくなったことは大きな痛手です。都知事選に出ていなければ、今回の代表選には手を挙げたはず。吉田さんは衆院当選1回の新人ですし、インパクトに欠けます。まあ、出ないよりはましだと思いますが」 立憲民主党が公開している「女性の声が、政治を変える」という特設サイトでは、同党所属の女性議員の写真がトップに掲載されているが、そこの真ん中に位置するのもやはり、蓮舫氏だった。 そして、政権交代時には「指導的地位の女性割合3割達成」の目標を抱えているが、その実現性は――。