PE-BANK、AIをテーマにしたITフリーランスのためのウェビナーを開催
ITエンジニアの新しい働き方を提案するPE-BANKは10月30日、ITフリーランスのためのオンラインセミナー(ウェビナー)「AI案件のトレンドと今後AIエンジニアに必要なスキル」を開催した。 このウェビナーは、ITフリーランス向け福利厚生サービス「サポートプラス」が主催するもので、ITエンジニアとフリーランスが、スキルアップや情報をキャッチアップし、より活躍の場を広げてもらうための一助として毎月定期的に開催している。 講師はコンピュータマインド 営業Gr. 営業Sc. 課長代理の石原翔氏。石原氏は開発エンジニア経験後に営業に転身。エンジニア出身の知識と経験を生かし「エンジニアのための営業」をモットーに、AIや3Dなど先端技術に関するソリューション営業に従事している。営業の最前線に立っている石原氏だからこそ話せる「AI案件のトレンド」「AIエンジニアに今後求められるスキル」といった貴重なテーマで講演を行った。 今回の参加者は総勢72人。「サポートプラス」主催ウェビナーも今回で56回目を数え、回を追うごとに参加人数も増加し、毎回参加して知見を広げているリピーターも多くなっている。また今回は「AI」というホットな話題を取り上げることから、開催告知するや早々にエントリーする人が目立った。 一つめのテーマとして示されたのは「AI技術の進化と最新のトレンド」。歴史を紐解き、1958年に心理学者Frank Rosenblatt氏がパーセプトロンを開発したところを起点に、その後、ResNet・VGC・Inceptionなど画像認識分野で高性能なモデルが登場した2010年代からビジネスシーンでの活用が進み始めたとの認識を示した。17年にGoogleのTransformerの登場で自然言語処理が大きく発展し、画像認識や音声認識への応用も進むと、生成AI、マルチモーダルといった複数のデータリソースを組み合わせたAIモデルの登場で、より多くの課題にアプローチできるようになって現在の活況があると解説した。 ニューラルネットワーク(CNN)から近年の生成AIまでの20年。急速に進化しているAI業界を背景に、エンジニアに求められる役割や求められるスキルも多様化してきていると石原氏は説明。開発手法一つを取っても昨今のAI開発では、設計・開発・テスト・運用のフローが短期間で切り替わるため、DevOpsやMLOpsといったテーマに合わせて柔軟に対応することが重要であり、広い範囲の知識も必要になってくると話した。 ただ、一人のエンジニアがフォローできる範囲には限界があることから「自身がどのポジションで活躍するかをイメージし、そのポジションでスキルを高めていくことがポイント」と示唆。大きく五つのポジションを配置したスキルマップを示しながら、顧客に近い距離か自チームへのフィードバックか、実装か理論かで「ビジネスエンジニア」「フロントエンジニア」「プロジェクトマネージャー」「プロダクトエンジニア」「リサーチャー」の五つのポジションを明示。それぞれがもつべきスキルや振る舞いについて解説した。