センバツ2023 開会式 龍谷大平安 夢舞台、胸張り行進 先導役にマネジャー起用 /京都
18日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)。開会式で4年ぶり42回目出場の龍谷大平安は、センバツ旗を持った山口翔梧主将(3年)を先頭にベンチ入り選手が入場行進し、最多出場の伝統校らしく観衆からひときわ大きな拍手を受けた。 新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに全出場校の選手がグラウンドを1周した行進。龍谷大平安は出場36校中21番目に登場し、チームのテーマ「明るく、元気な、強い集団」を体現しようと植田元喜選手(3年)の「イチ、二」のかけ声に合わせて、18人が手足を高く上げて進んだ。 校名の書かれたプラカードを持って先導したのは、平野心琉(ここる)マネジャー(3年)。現チームの部員61人中、ただ一人の専従マネジャーだ。練習場で来客の対応窓口などとしての働きぶりが原田英彦監督から評価され、2月に「やるか」と声をかけられ「やります」と即答した。「伝統ある平安の先導役なので、責任を感じて緊張した」というが、背筋を伸ばした185センチの長身は甲子園の土と緑の芝生によく映えた。 「みんなよく声が出て、胸を張って歩いていた。きっと団結が強まったと思う」とまずはチームの状態に気を配りつつ、「選手としてプレーすることを子どもの時から夢見てきたグラウンドに、別の形ではあっても足を踏み入れることができて、良い経験になった」としばし感慨に浸っていた。【矢倉健次】 〔京都版〕