やしきたかじんさん一番弟子 打越元久が顔面麻痺乗り越えライブ
師匠の母校近くで入院から復活ライブ
師匠やしきたかじんさんの母校近くでライブを行った打越元久 THEPAGE大阪 企画:柳曽文隆
2014年1月に亡くなった歌手、やしきたかじんさんの一番弟子で、シンガーソングライターの打越元久(58)が13日夜、大阪市阿倍野区の桃ケ池公園市民活動センターで「アコースティックライブ」を行った。打越は同ライブで突発性顔面神経麻痺のため同日朝まで1週間入院していたことを明かしたが、復活したばかりとは思えないほどの歌いっぷりに集まった約200人のファンからは歓声が。師匠の母校のそばで、思い出の曲を3時間弱にわたり熱唱した。
突発性顔面神経麻痺のため6日から入院していた
関係者らによると、打越は今月に入り顔の左半分が動かず、水などが飲めなかったことから病院にいったところ、突発性顔面神経麻痺と診断され、6日から入院していたという。 この入院のため、大阪府内で行われてる予定だったライブ2本の出演を見送るなどし、治療にあたっていたが、13日のライブで復活することを明かしていた。 ライブ直前の打越を直撃すると「少し違和感はありますけど、もう大丈夫です」と気丈に話す。退院して妻の運転する車に乗り兵庫県淡路市から会場へそのまま直行したという。
病院の屋上でギターを持ってリハーサルしてた
今回のライブは、たかじんさんの従兄弟の息子が昭和町駅近くで経営する「たこ焼き やしき」の主催で行われ、たかじんさんの母校である桃山学院高等学校のそばにある会場とあって、全力で治療にあたったという。 また、入院していたのに少し日焼けの跡がありその理由を聞くと、ギターを持って病院の屋上でリハーサルをしていたためと明かし、ようやくこの日を迎えた喜びをかみしめていた。 ライブが始まると、4年2か月にわたり、たかじんさんの生活を支え続けた経験から様々なエピソードが飛び出し、会場は笑いと拍手に包まれる。そして、歌を披露すると、まるで師匠が乗り移ったかのような雰囲気に、会場の客はじっと打越を見つめ、中には涙を流す人もいたほどだった。
これからもライブ活動、米穀店経営がんばる
そして、約3時間弱にわたるライブは無事に終了。自転車に乗って見に来たという地元の50代の女性は「退院したばかりと聞いて驚いたけど、トークも歌もたかじんさんのお弟子さんやなと改めて思いました。これからも頑張ってほしい」などと話していた。