広島と神戸が敗れる中…後半ATに同点弾の町田「まだ手の届くところに首位はある」
[10.19 J1第34節 柏 1-1 町田 三協F柏] 2位で迎えた首位広島との大一番で敗戦を喫し、続く川崎F戦でJ1昇格後初の連敗。優勝を争うためには負けられない一戦で、FC町田ゼルビアは後半ATにMF下田北斗がPKを成功させて同点に持ち込んだ。 【写真】横浜FC応援の15歳女優が初水着グラビア→いきなりヤンマガ1位 FW藤本一輝がFWフロートに倒されて得たPK。キッカーは下田が指揮官から指名された。アウェーゴール裏を埋めた町田サポーターの目の前で蹴るPKは、「サポーターを見る余裕があった」と下田。主審がOFRをしている間に柏のGK松本健太が柏ベンチに戻り、スタッフとタブレットを確認しているところは下田の目にも入っていたという。実際、下田が蹴ったゴール右へのコースは松本に読まれていたが、松本の指先を超えてゴールネットを揺らす。重責を担った下田は「3連敗しなかったのは大きい」と胸を撫で下ろした。 スコアレスで折り返した前半を「前半0-0はもしかしたら両チームプラン通りだったみたいな感じでした」とDF昌子源は振り返る。しかし、後半10分過ぎに柏のFW細谷真大、MF小屋松知哉に立て続けにチャンスをつくられてると、同18分にCKからGK谷晃生のミスを細谷につかれて先制点を献上、追いかける展開を強いられた。 昌子、そして黒田剛監督も指摘したのが、柏に与えたCKの多さだ。完勝した5月3日の前回対戦時は柏に4本のCKしか許していなかったが、今回は3倍の12本に。そのうちの1本を得点につなげられた。パスミスから柏にカウンターを許してCKに逃れるシーンもあった。「僕も1本サヴィオ選手に取られて自分で最終的には取ったんだけど、僕以外にもそういう細かいリスクが多かった」と昌子は反省をうながした。 町田が土壇場で勝ち点1を獲得した一方で、今節では上位陣が勝ち点を落とした。勝ち点5差の2位神戸がFC東京に敗戦。柏対町田より1時間遅れてキックオフとなった湘南対広島では、首位広島が敗れ、広島とは勝ち点5差、神戸とは同4差につめた。 「まだ手の届くところに首位というものはあると思いますし、全然下を向くような順位でもありませんので、しっかりと自分たちをもう1回見つめ直して、あと残り4試合、しっかりと頑張っていきたいと思います」(黒田監督) 町田の次節は11月3日、今節でJ2降格が決定した鳥栖のホームに乗り込む。