最初の現代的トップ下、途方もない選手…ミラン歴代ベストイレブンをOBの伊解説陣が選出!名選手が多数落選の熾烈な選考に | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣で、現役時代にミランで活躍した経験を持つマッシモ・アンブロジーニ氏が、クラブ創設125周年を機に歴代ベストイレブンを選出した。 【動画】"ミラノダービー"は終盤にセットプレーをものにしたミランに軍配
パウロ・フォンセカ監督率いる名門クラブのミランは、今年12月にクラブ創設125周年を迎えた。そんな中、『ダゾーン・イタリア』の番組「DAZN Serie A Show」に出演したクラブOBのマッシモ・アンブロジーニ氏が、自身の考えるミラン歴代ベストイレブンを発表した。 アンブロジーニ氏は「リスペクトを欠くつもりはないが、私の記憶に残る選手の中から選んだ」と選考条件を明かしつつ、番組に同席した解説陣のチーロ・フェラーラ氏やダリオ・マルコリン氏に「建設的なコメント」を求めた。 ミランOBはまず、GKにはセバスティアーノ・ロッシ、守備陣にはマウロ・タソッティ、アレッサンドロ・コスタクルタ、フランコ・バレージ、パオロ・マルディーニを挙げた。中盤には、ロベルト・ドナドーニ、フランク・ライカールト、アンドレア・ピルロを選出した。 アンブロジーニ氏は「ロベルト・ドナドーニは、私にとって途方もない選手だった」と説明。一方で現役時代に310試合を分かち合った「クラレンス・セードルフを外すことになり申し訳ない。選択せざるを得なかった」と釈明している。 トップ下には、カカを挙げたアンブロジーニ氏。「私が考える中で、彼は最初の現代的なトップ下だった」とコメントし、続いてFWにはマルコ・ファン・バステンとアンドリー・シェフチェンコを選んだ。ミランOBは、「シェヴァ(シェフチェンコ)に関して私が言うべきことはほとんどない。彼の残した数字(成績)を見て欲しい。それからファン・バステンだ」と説明した。 だが落選となった元同僚のフィリッポ・インザーギについて司会者から指摘を受けると、アンブロジーニ氏は「ピッポ(インザーギ)を外さなければならなかったのは残念だったよ。他にも外した選手がかなりいたくらいだ」と理解を求めた。 するとアンブロジーニ氏の理想のイレブンに対し、ラツィオOBのマルコリン氏が見解を示した。「反論するつもりはないが、ミランには、あまりにも多くのFW、強い選手たちが所属していた。例えば、(ルート)フリットだ。彼もベストイレブンにいてもおかしくなかった。彼はミランの歴史を刻んだ選手だからね」と述べた。 ユヴェントスOBのフェラーラ氏は、アンブロジーニ氏が選出したベストイレブンに「完全に賛同する」と主張。「ただ、ジョヴァンニ・ガッリは入れたかったかな」と語り、1982年スペイン・ワールドカップ覇者でもある元イタリア代表GKの名前を挙げた。 アンブロジーニ氏は、この点について「セバスティアーノ・ロッシに対する愛着が強すぎたんだ。セバスティアーノ・ロッシは、私に車の運転を教えてくれたんだ。それだけが理由だ(笑)」と個人的なエピソードを明かした。 なお番組では、このほかMFデヤン・サヴィチェヴィッチやMFスヴォニミール・ボバン、DFアレッサンドロ・ネスタやDFチアゴ・シウヴァらがベストイレブンから漏れたことを紹介したが、フェラーラ氏は最後に「アンブロにとって一番大きなリスクは、ピッポ・インザーギを外したことだと思うよ」と改めて主張して締めくくった。
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