ムドリクはアーセナルに向かえば成功できた? チェルシーでは伸び悩む日々「物語は全く違ったものになっていた」
チェルシーのマネジメントが上手くいっていないとの見方も
チェルシーに加入した昨年1月から、通算44試合に出場して5ゴール5アシスト。ウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクは苦戦を強いられている。 縦へ仕掛けるスピードは見事なのだが、細かいボールタッチやプレイの判断が噛み合わないところがある。ここまでチェルシーでの日々は成功と言えないだろう。 ただ、チェルシーに合っていないだけと考えることもできるのではないか。現在のチェルシーはチーム全体が波に乗れていない状態で、プレミアリーグでも結果が出ていない。 シャフタール・ドネツクでプレイしていたムドリクには当初アーセナルも関心を示していたが、アーセナル専門サイト『Pain In The Arsenal』はアーセナルに加入していれば状況は変わったのではないかと見ている。 「ムドリクがシャフタール・ドネツクにいた頃、アーセナルが彼の熱烈なファンであったことは周知の事実である。2023年1月時点では加入がほぼ確実視されていた。そこをチェルシーが土壇場で急襲したわけだが、チェルシーへ向かってからのムドリクのキャリアは停滞している」 「理由の一つは、高額な移籍金によるプレッシャーかもしれない。8850万ポンドという値札は、ムドリクが即戦力として活躍してくれるだろうとの期待を高めることになった。ムドリクはまだ欧州トップリーグではプレイしたことのない選手だったし、チェルシーで起きている混乱に巻き込まれた」 「もしムドリクがアーセナルに加入していたら、物語は全く違ったものになっていただろう。アルテタの下でポテンシャルを発揮することができるのではないか。彼はスピードがあり、トップスピードに乗ったボールコントロールは守備側にとって悪夢のようなものだ」 アーセナルの方はムドリクの代わりにレアンドロ・トロサールを加え、こちらは大成功だった。アーセナルにとってはトロサールの方が良かったのかもしれないが、ムドリクが予定通りアーセナルに加入していた場合は違ったキャリアになっていただろうか。
構成/ザ・ワールド編集部