「LIFE!」12周年&内村座長60歳をココリコ田中&ドランクドラゴン塚地がお祝い!
――スタート当初は、12年続く番組になることは想像していましたか。 内村 「いえ、BSの特番として始まって。それが、うまいこといって地上波の総合の方でやらせてもらって。その時は、ここまで続くとは思ってなかったですね。12年続いた秘訣(ひけつ)は、毎週やらなかったことです(笑)。毎週放送していた時は、コントの質が落ちたんです。シリーズ物ばかりになって、水増しになっちゃって。作家さんも演者も疲弊(ひへい)していたので、スパッとやめて、年6回、2か月に1回にしたのがよかったですね。毎週やってたら4年で終わってました」 塚地 「最初はスペシャル番組のノリで、『内村さんと田中さんと一緒にコントできんねや!』と思っていました。僕は、それまでやっていた『はねるのトびら』(フジテレビ系)というコント番組が、11年半で終わって、『もうコントする機会ないんだろうな』と思っていた時にお声掛けいただいて。結局は、『はねるのトびら』よりも長くやっているので、そういう意味では、本当にテレビコントって奥深いし、面白いし、まだまだやりたいですね」 田中 「僕も、思い返すと12年続くとは思っていなかったです。コントってなかなか続けていくのが難しいコンテンツなのかなって思っているので、2年目ぐらいの時に、『このありがたい状況はもしかしたら続かないかもしれない。これがもしかしたら最後かもしれない』っていう思いで現場に入らせてもらって。『これが最後のコント…最後のコント…』って思いながら10年も経っていて…。ありがたいですね。僕はスタジオに入った時に、みんなのセットを全部見るのが好きなんです。とっても幸せな気持ちになるんですよね。本当に1秒でも長く、これから先も『LIFE!』に携われたらいいなってあらためて思いました」
――12周年の中、“いい意味でも悪い意味でも”印象に残っていることを教えていただきたいです! 内村 「いい意味はいっぱいあり過ぎて選べないんですけど、悪い意味だと『堂々とした人』っていう洗濯機を買いに来るお客さんをやったんです。テイク7くらいまで撮って全部外して、何が正解か分からなくなりました。もう1個は、私が体調不良で休んで。私がやるはずだったのを田中がやったのが、『道枝三郎太』というキャラクターで。オンエアで見た時に、嫉妬を覚えました」 塚地 「良くも悪くも両方重なっていたのが『イカ大王』で。CDもリリースさせてもらって、6年ぐらい『紅白歌合戦』に見切れて出演させてもらってたぐらいすごい展開を生んだコントだったんですけど。函館がイカの名産だからっていう一点突破で、函館出身の人たちと北海道新幹線開通イベントに参加したぐらい、コントを飛び出していろいろやって、すごく思い入れもあるんですけど。フル稼働で、北海道から沖縄まで行って、沖縄の商店街でイカ大王体操を踊ったり、ロカビリーのお店に行ったり、ショッピングモールでトークショーに出たり。いろんな場所に行きました。内村さんに『都合のいいイカ』って言われているんですけど、あちこち行って疲れたなと(笑)」 田中 「もちろんいっぱいあるんですけど、僕の『プラス車掌』っていうコントは、ドライもカメリハもなく、本番1発勝負なんですね。撮影は、基本一連で皆さんのことを話したりするネタがあるんですけど、本当にもう本番への向き合い方が違って、舞台のような感じで、すごく緊張するんですね。特別感が自分の中ではありました。あとは、この初期メン3人でやるシリーズもたまにあるんですよ。アイドルの衣装をこの3人のおじさんが作ってたりとか、振り付けだったりとか。今回もまた新作があるんですが、3人でやらせてもらってる時は、すごく特別感があって、心躍ります」 塚地 「われわれ3人集まると、たいがいおじいさんになってますよね(笑)」