大分県臼杵市長選挙、元厚生労働省課長の西岡隆氏が初当選…「人口減少と少子高齢化に正面から向き合う」
大分県臼杵市長選は22日、投開票され、元厚生労働省課長の西岡隆氏(52)(無所属)が元市部長の日廻文明氏(68)(無所属)を破り、初当選を果たした。 【表】臼杵市長選開票結果
2021年の前回は、今期限りで引退する現職・中野五郎氏(78)が無投票で4選し、約8年ぶりの選挙戦となった。
西岡氏の当選が確実になると、市内の事務所に集まった支援者からは拍手と歓声が起きた。西岡氏は「人口減少と少子高齢化に正面から向き合い、10年後とその先を見据えて安心して暮らせるまちをつくりたい」と語った。
選挙戦では、中央省庁で社会保障政策の中核を担った経験や2度赴任した市への思いを強調。現市政の継承を掲げ、子育てがしやすく、安心して暮らせる町づくりや地域の魅力発信、活気ある市役所づくりなどを訴え、支持を広げた。
日廻氏は市職員を定年退職し、まちづくり会社専務などを務めた経験を生かし、給食無償化や古里を誇ることのできる教育、6次産業化の推進などに取り組むと訴えたが、及ばなかった。
当日有権者数 3万301人▽投票者数 1万7519人▽投票率 57・82%(前々回65・58%)