ニューヨーク市民、地下鉄のホームで並ばずに壁にくっついて待つ
最近、ニューヨーク地下鉄で恐ろしい犯罪が相次いで発生している中で、米国のあるネットユーザーがニューヨークの地下鉄ホームで撮影した写真1枚が現地で話題を集めている。 【写真】地下鉄ホームの壁にくっついて列車を待っているニューヨーク市民 8日(現地時間)、ある米国のネットユーザーは、ソーシャルメディアにニューヨークのある地下鉄ホームで地下鉄を待っている市民の姿を撮影した写真を公開した。写真を見ると、すべての市民が線路から最大限遠く離れて壁に背をもたせている。 写真を投稿したネットユーザーは「最近、『地下鉄押し込み事件』以降、すべての人が地下鉄ホームでどのように立っているかを示している」として「信頼の低い社会の断想」と伝えた。 最近、ニューヨーク市内の地下鉄駅では「サブウェイ・プシング」(subway pushing)犯罪が発生している。サブウェイ・プシングとは、列車が進入する瞬間、乗客を突然線路に押し込む犯罪だ。先月31日には、20代の男性がニューヨーク・マンハッタンの真ん中の地下鉄駅のホームで列車を待っていた別の男性を突然押す事件が起きた。被害男性は幸いに命拾いしたが、頭蓋骨骨折など重傷を負った。 7日、ブルームバーグ通信が引用したコロンビア大学法学専門大学院研究グループ「バイタルシティ」研究によると、2024年地下鉄重犯罪は573件で1997年以後最も多かった。地下鉄内の殺人事件は10件で、前年比2倍水準であるという。ニューヨーク州のキャシー・ホウクル知事は相次ぐニューヨーク地下鉄犯罪に対して「恐ろしい事件の中で多くの場合は治療を受けられなかった深刻な精神疾患者と関係がある」として「私たちは無差別的な暴力から市民を守る義務がある。公正で慈愛に満ちた唯一の解決法は、市民に必要な助けを提供すること」と伝えた。