「住み続けたい街」中国地方…10位以内に5市町がランクインした県は?
不動産開発大手の大東建託(東京)が発表した今年の「街の幸福度&住み続けたい街ランキング」で、中国地方では「街の幸福度」で岡山県矢掛町が1位となったほか、県内2市町が10位以内に入った。「住み続けたい街」では総社市が2位、早島町が3位となるなど県内5市町が10位以内にランクインし、岡山は中国地方でも比較的、幸せや住みやすさを実感しやすい自治体が多いことが示された。(井上学) ランキングは同社が2021年から毎年発表(一部エリアは20年から)。20歳以上を対象にインターネットでアンケートを実施し、幸福度の実感を10段階で、住み続けたいと思う気持ちを5段階で示してもらった。今年を含む過去5年分の調査の累計4万7120人(県内は累計1万1979人)の回答を分析し、50人以上の回答があった自治体を対象に順位を付けた。
「街の幸福度」では、8位に早島町、9位に総社市が入った。1位の矢掛町は、県内ランキングでは3年連続のトップとなった。「住み続けたい街」では、総社市、早島町のほか、矢掛町が6位、里庄町が7位、倉敷市が10位だった。 調査を担当した宗健・麗沢大学教授(社会工学)は、矢掛町について「地元出身者の回答が多く、地域への愛着や誇りが感じられた。歴史のある町で、独自のまちづくりなども行っていることが幸福感につながっている」と評価。「住み続けたい街」でランクインした県内市町については「住宅供給が多く、バイパスなど幹線道路も整備され、生活利便性が高いことが影響している」と分析した。