冬の「スタジオツアー東京」が楽しすぎる! 『ハリポタ』ファンに知ってほしい“細かなこだわり”いっぱい<取材レポ>
ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッターは、11月9日(土)から2025年1月5日(日)までの期間限定で、クリスマスシーズン限定の特別企画「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」を日本初開催。“隠れ雪だるま”を探す遊び要素もあり、特別なクリスマスシーズンの幕開けとなった。 【写真】作業はギリギリまで! 開催2日前の貴重な「大広間」の様子 ■作業はギリギリまで実施 今回開催される「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」は、ハリーが初めて体験する、映画シリーズ1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』のクリスマス・シーンを再現した特別企画。ワーナー ブラザース スタジオツアー ロンドンでも、人気のあるイベントの一つで、クリスマス仕様に彩られたホグワーツ魔法魔術学校の「大広間」と、忠実に再現された24分の1サイズの「ホグワーツの模型」に雪化粧がほどこされた息を呑むほど美しい姿を見ることができる。 スタジオツアーの始まりでもある「大広間」は、幸せに満ちたクリスマスに大変身。ここで使われている小道具はイギリスで制作されている。今年の頭ごろから話し合いが始まり、『ハリー・ポッター』シリーズの小道具制作ヘッドを務めるピエール・ボハナの工房で、3ヵ月ほどの制作期間で小道具が作られた。タイトなスケジュールの中、制作された小道具は以下の通りだ。 ・ヤマウズラ 230個 ・三日月(ボールとセット) 230個 ・星 250個 ・ポテト/グリーンピース/七面鳥/ハム 各12皿 ・クリスマスケーキ 8個+それぞれ動作の違うケーキの上のスノーマン ・クリスマスプディング 8個 ・サイズの異なる金色のトランク 57個 ・クリスマスツリーの上を飛ぶ魔女 8個 制作期間に加え、日本に輸送する期間もあり、かなり長い時間をかけて「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」がようやく日本に上陸。クランクイン!トレンドは開催2日前のスタジオツアー東京にもお邪魔したのだが、開催直前でも作業の真っ只中で、テーブルに置かれるプレゼントが隣同士でかぶらないようになど、かなり細かい調整が直前まで行われていた。 さらにボハナと、スタジオツアー ロンドンとスタジオツアー東京のセットデコレーターを務めるロージー・グッドウィンも来日し最終調整に参加。ロンドンから持ってくるほど欠かせない仕事道具を二人に聞いてみると、グッドウィンは「テープメジャーとレーザーポインターです」と答え、ボハナは「僕のプラス思考なメンタルかな(笑)」と笑った。というのもボハナの仕事はロンドンでほとんど終わっていたそう。 ボハナたちが小道具制作を手掛けるのに対し、グッドウィンらセットデコレーターの部門は必要なもの全てを確認した上でかなり長いリストを作り、何を作るのか、何を購入するか、何を外注して作ってもらうのかを判断するのが仕事だ。グッドウィンはボハナのチームに、チキンに添えられたオレンジを「もう少し焼き込んだようにしてほしい」「オーブンに実際に入っていて、それを取り出したような見栄えに」と指示を出したそう。 ちなみに気になるテーブルの上のプレゼントの中身だが、ボハナは「多分ハニーデュークス(ホグズミードにあるお菓子の店)のものだと思います(笑)」とコメント。「ダンブルドアがオーナーさんと契約して用意してもらったのかもしれませんね」と笑う。また、クラッカーについては「もしかしたら中に生きている小さいドラゴンが入っていて、開けた瞬間火を吹くかもしれません」とこちらも冗談交じりに話した。 さらに「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」でしか体験できない、「スタジオツアー東京」の楽しみ方も用意されている。それは雪だるま探しだ。