震度6弱の地震から1か月…交換したくても「自己負担が多い」南予で復旧作業つづく
こちらは地震で震度6弱を観測した愛南町の外泊地区。「石垣の里」と呼ばれ、強い雨風から集落を守るために積み上げられた石垣の景観は「美しい日本の歴史的風土100選」にも選ばれています。 地震の翌日。その石垣は、今回の地震でおよそ10か所崩落する被害が出ました。 吉田区長: 「現状のままの復旧というのを基本的に考えるんですけど、なかなか難しいところもある」 あれから1か月。 記者: 「生活道路となっていたこの道も修復され、石垣が元通りに戻っています」 地震後、地元の「いしがき守ろう会」の懸命な復旧作業で大きく崩壊した10か所のうち9か所は修復が完了。残る1か所も今月中に修理を終える予定だということです。
大きく傾いたり崩れてしまった墓石。愛南町御荘のお寺の地震直後の様子です。 延命寺 吉田学生住職: 「特にこのエリアの被害がひどくて。ことごとく落下して床に落ちている」 地震で落ちた時計の針も、発生直後の時間を指して止まっていました。きのう、再びお寺を訪ねてみると。 住職: 「直せるところは石材屋さんや各お家の方々が直してくださってる」 被害の8割以上が復旧していました。 その一方で、特に被害の大きかった古い墓石は供養が途絶えているため、住職が手作業で直しているといいます。 住職: 「片づけてしまうのではなくて、なしにしてしまうのではなくて、このままできる限りは残せないかなという思いはありますね」