震度6弱の地震から1か月…交換したくても「自己負担が多い」南予で復旧作業つづく
愛媛県内で最大震度6弱を観測した地震からきょうで1か月。被害が大きかった南予では今も復旧作業が進められています。地震から1か月が経った現地を取材しました。
けさの宇和島市。商店街で呉服店などを営む宇都宮さん。先月の震度5強の地震で店の2階のガラスが割れ入り口付近に落下しました。現在もガラスは無い状態です。 また店舗だけでなく、アーケードと店の間をつなぐ部分に亀裂が入るなど、至る所にまだ地震の爪痕が残っていました。 商店街で食料品やお酒を販売するお店では、地震で一升瓶のお酒10本以上が割れるなどの被害がでました。 さらに…テナントが入る2階の通路は、照明の装飾部分が落下。およそ40年前に装飾したもののため交換ができず、1か月たった今もそのままの状態です。
松花さん: 「痛いですね。はっきりいって保険がおりればいいけど全然保険はおりないので。自己負担が多いですよね」 あの地震から1か月。 「やっぱり怖いです。まだ来るんじゃないかという概念を自分では持っている」
かわって、宇和島東高校です。 防災委員の生徒: 「幸いにも今回の地震により亡くなった方はいませんでしたが、無事でよかっただけで済ませてはいけません」 全校生徒およそ740人が参加し開かれた防災の特別授業。防災委員の生徒が学校にいる時に地震が起きたらどんな行動をとるか説明しました。 防災委員の生徒: 「津波避難の際地図上に示したこの5カ所のどこかへ避難するとしています。城山は登山道が崩落している可能性があります。現実的なのは宇和津彦神社方面です」 津波があった場合、4.2mの浸水が想定される宇和島東高校。学校から20分離れた避難場所へのルートなどを確認します。 そして、宇和島市の職員が過去の災害の映像を見せながら、災害には、想像力をもって備えることが大切さだと生徒に訴えました。 宇和島市危機管理課 防災強化アドバイザー山口賢司さん: 「災害は広域化すれば広域化するほど支援が手薄になってくる。ですからしっかりと自分たちだけで再び立ち上がるための準備というものを早く始める必要がある」 3年生: 「リアルに自分ごととして考えるいいきっかけになった。今度家族とも話し合ってより安全に生き残れる確率が高まるように話し合いをしていきたいなと思いました」 3年生: 「東日本大震災とかの映像を見ることで、この土地もそうなってしまうのかなっていう想像を膨らませることで、自分の身を守りたいって意識を落とすことなく、いつ起きてもいいように自分の中で意識を高めていきたい」