“なんで煽らなきゃいけないんですか”と反抗も…阿部顕嵐が語る「尖ってた10代の頃」と「グループとの距離感」
「尖っていた10代の頃」と「グループとの距離感」
この4年は、阿部さんが7ORDERとして新たに活動をスタートした時間とも重なる。 「たくさんの学びがあった4年でした。最初のころは、台本に怒っているセリフが書かれていたら、怒鳴るような表現で見せるばかりでした。 でも、本当に強い人は簡単には怒鳴らないし、時にはその表現で反対の見え方になってしまうこともあるんですよね。セリフに書かれたことがすべてではないと知ってから、台本の解釈が以前より深まったかなとは思っています」 ここまでの間には、主演映画『ツーアウトフルベース』など、自身にとって初の挑戦もあった。 「さまざまな現場で、たくさんの人と出会ってこられたことが、自分にとっては一番大きな収穫だったと思います。舞台の上やカメラの前で、ものすごく心揺さぶられる瞬間があるんです。 普段生きていて、そこまで感情の波ってないけれど、この仕事……とくにお芝居をしていると、普段動かない心の部分が動くじゃないですか。しかも、自分では歩まないような人生を擬似体験させてもらえたり、自分が思いもよらなかった感情に引っ張られたり、楽しいですよね」 7ORDERのメンバーとして、アーティストとして、音楽活動もする阿部さん。「メンバーがいることで、バンド特有の見せ方ができたり、大人数で踊れば、より迫力のあるパフォーマンスで魅せられたり。ひとりではできない感動や衝撃を与えられる」と言う。 「帰る場所があって、そこにメンバーがいるっていう心強さはあります。ただ、グループに依存はしてないです。昔からいろんなグループを転々としてきて、基本的にはひとりだから、自分が強くならないとという意識で活動してきたからかもしれません」 そう言ってから「十代のころの方が、もっと生意気で尖っていましたけどね(笑)」と苦笑い。 「当時は他人の言うことなんて聞くか、って思っていましたし、実際に反抗もしていました(笑)。この間、中学生のときからお世話になっていた振付師さんが僕らのライブを見に来て、『昔、“なんで自分が煽らなきゃいけないんですか”って言ってた顕嵐がお客さんを煽っていて感動した』と言われました(笑)。それぐらい尖ってたんですよね。今は大人になりましたが、ここぞというときの負けるかっていう気持ちは、ずっと持ち続けていたいと思っています」 阿部顕嵐(あべ・あらん) 1997年8月30日生まれ、東京都出身。2010年より芸能活動を始め、ドラマや舞台で活躍。昨年『ツーアウトフルベース』で映画初主演。19年より7人組アーティスト7ORDERのメンバーとしても活動中。12月16・17日には独演会「風姿花伝」を明治座にて開催。 衣装クレジット ニットベスト 33,000円/LUFON、Tシャツ 8,800円/Et baas、デニム 36,300円/CULLNI(すべてSian PR)
望月リサ