“なんで煽らなきゃいけないんですか”と反抗も…阿部顕嵐が語る「尖ってた10代の頃」と「グループとの距離感」
2.5次元舞台『ヒプノシスマイク』のステージ上で、4年間、ひときわ強い輝きを放ってきた阿部顕嵐さん。2024年2月16日からは同公演が「Cinema Edit」としてDual 3D、3面ライブスクリーンで上映されます。 【画像】阿部顕嵐さんの写真を全て見る(6枚) “ヒプステ”卒業を控えたいま、思うこと。そして、かけがえのない4年間の道程を振り返ります。(インタビューは2023年9月7日当時のものです)
清々しい気持ちで公演を楽しみたい
外に歩を踏み出した途端、まとわりつくような熱気。それでも阿部顕嵐さんは、まるで厭わない様子で颯爽と歩き出す。アイスを手にすると無邪気な笑顔を浮かべ、周囲と気さくに言葉を交わす。朗らかで飾らない空気感を持った人。 その阿部さんが、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage(以下、ヒプステ)では一転、ヤクザの若頭・碧棺 左馬刻を迫力たっぷりに演じている。 「普段はクールなんですが、かわいらしい一面もあって、イジられたりもする。“カッコいい”は溢れているから、それ以外の魅力も出したくて、見せ方の塩梅は結構試行錯誤しましたね」 本作のシリーズがスタートした2019年から4年にわたり演じてきた、思い入れがある役と作品。しかし、「-Battle of Pride 2023-」での卒業が発表されており、出演はこれが最後。今はただ、「清々しい気持ちで公演を楽しみたい」と笑顔を見せる。 「最初のころは、ラップでセリフを言うこと自体が挑戦でした。いくらカッコよくても、言葉が伝わらなければ意味が無い。どうしたら違和感なくカッコよくちゃんと観客に届けられるかが難しかったです」 原作は声優による音楽原作キャラクターラッププロジェクト。当初は舞台化を懸念する声も多かったが、回を重ねて人気公演へと成長させていったのは、俳優たちと制作チームの真摯な姿勢と熱量に依るところが大きい。 「毎回毎回、とにかく形にしていくことに必死でした(笑)。求められることをただやるのではなく、それ以上のものを見せたいというのは、僕らチーム全員が思っていたこと。それがいい方向に繋がっていったのは嬉しいですよね」