過激派・革マルを家宅捜索 コロナ給付金などを不正受給疑い 警視庁
新型コロナウイルス対策の給付金などを不正に受給した疑いがあるとして、警視庁は12日、東京都新宿区にある過激派組織・革マル派の活動家が利用する建物などを、詐欺容疑で家宅捜索した。警視庁は、活動家が不正に得た給付金が組織の活動資金に使われた可能性があるとみて調べる。 捜査関係者によると、捜索容疑は2022年以降、活動家の20~30代の複数の男女が、給付金の受給資格などがないにもかかわらず都内の複数の自治体に虚偽申請し、計50万円以上をだましとったというもの。男女は親の扶養に入っており、支給対象ではなかったという。 捜査関係者によると、同派は1963年に中核派と分裂し、発足。これまで内ゲバやゲリラ事件をおこしている。警視庁公安部が革マル派の関係先を家宅捜索するのは2017年1月以来という。 革マル派は捜索をうけ、「(容疑について)まったくのでっち上げだ」などとする声明を報道機関に送った。
朝日新聞社