女子高校生を刺し強盗殺人未遂罪などに問われた男に懲役16年求刑…弁護側は懲役11年相当訴え
宮崎県都城市郡元町の住宅で1月、住人の女子高校生が刺されけがをした事件で、住居侵入と強盗殺人未遂の罪に問われた都城市、無職の男(27)の裁判員裁判の公判が19日、宮崎地裁(船戸宏之裁判長)であった。検察側は懲役16年を求刑し、結審した。判決は22日。 【写真】宮崎地方裁判所
起訴状では、男は1月17日午前1時半~3時半頃、住宅に侵入し、衣類など20点を盗み、その際、就寝中の女子高校生が目を覚ましたと誤信し、背部をアウトドアナイフで突き刺すなどして約3週間のけがを負わせたとしている。
検察側は論告で、男は事件前に酒を飲んでいたが、自動車のボンネットに上ったうえで背丈ほどの高さにある腰高窓から女子高校生の住宅に侵入したなどとして飲酒の影響は限定的と主張。犯行動機や経緯についても制服マニアの男が制服などを盗んだなどとして「身勝手、短絡的で酌量の余地なし」とし、犯行態様も極めて危険と主張した。
弁護側は「泥酔により善悪の判断や行動を制御する能力が相当程度制限されていたことを考慮すべきだ。法廷で謝罪の言葉を述べていた」などとして、懲役11年が相当とした。