【ジャパンC】優勝馬の歴代最速上がりはジェンティルドンナの32.8 最強馬決定戦の「記録」を振り返る
繰り上がりを含め4勝をあげた武豊騎手
今週はジャパンC。東京2400mコースで開催される現役最強馬決定戦に、今年も様々なメンバーが集結した。とりわけ注目は、イクイノックスvsリバティアイランドだろう。歴史的名馬とも言える2頭の激突で、非常に盛り上がる一戦となることは確実だ。 【ジャパンカップ2023 注目馬】脚質、展開問わず力を発揮、能力は断トツのNo.1! SPAIA編集部の注目馬を紹介(SPAIA) 実力は折り紙つきの2頭だけに、鞍上の手綱捌きにも注目が集まる。イクイノックスの鞍上はC.ルメール騎手で、2009年にウオッカ、18、20年にアーモンドアイで計3勝。歴代2位タイの白星を積み上げている。リバティアイランドの鞍上は今年絶好調の川田将雅騎手だが、これまでジャパンCを勝利したことがなく、最高着順は18年キセキの2着となっている。 歴代のジャパンCで3勝をあげている騎手は、ルメール騎手のほかに岩田康誠騎手とL.デットーリ騎手。岩田騎手は園田から中央への移籍2年目にアドマイヤムーンで同レースを初制覇、2011年と12年にはブエナビスタ、ジェンティルドンナという2頭の名牝で連覇を達成した。 デットーリ騎手は1996年にシングスピールに騎乗し直線で鋭い末脚を披露。O.ペリエ騎手を擁する1番人気エリシオや秋華賞馬ファビラスラフイン(松永幹夫騎手)を抜き去り勝利している。その後はファルブラヴ、アルカセットで勝利をあげているが、いずれも1、2番人気ではなく、有力馬を倒しての勝ち星であった。特にアルカセットでの勝利は当時の世界レコードを更新しただけでなく、以降、現在に至るまで同レースを制した外国調教馬がいないことからも、記憶にも記録にも残る特別な勝利だったと言える。 そうした国内外の名手をおさえて勝利数トップに輝いているのが、4勝の武豊騎手。スペシャルウィーク、ディープインパクト、キタサンブラックで3勝に加え、2010年にブエナビスタが降着したことで繰り上がり制覇となったローズキングダムにも騎乗していた。また、スペシャルウィーク産駒のブエナビスタはジャパンC親子制覇を達成、ディープインパクト産駒だとジェンティルドンナやショウナンパンドラ、コントレイルが親子制覇している。キタサンブラック産駒のイクイノックスは父に勝利を贈れるだろうか。