岸井ゆきの「キノコの話が衝撃的でした」科学ミステリーで天才科学者を好演「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」Season3【インタビュー】
岸井ゆきの「キノコの話が衝撃的でした」科学ミステリーで天才科学者を好演「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」Season3【インタビュー】 2/2
-ディーン・フジオカさん演じる“コッヒー”こと小比類巻と最上の名バディも本作の大きな魅力ですが、印象はいかがですか。 ディーンさんとは以前も共演した経験があるので、Season1のときから自然に最上とコッヒーに入っていけた気がします。お話ししていると、ディーンさん自身もとても面白い方ですし、いいバディになっていると思います。 -そのバディ感はどんなところから生まれているのでしょうか。 それぞれ異なるフィールドでも活躍する人たちが集まっているので、その個性がチームの「デコボコ感」としてうまく作品に反映されている気がします。突っ走る最上を抑えるのがコッヒーの役割ですが、そういう2人のバランスが崩れないように、羽住監督がうまく調整してくださいますし。今回も、2人が並んだシーンが格好よくて、改めていいバディだなと、うれしくなりました -Season3の撮影で苦労したことは? 今回は、(物語の後半で)キノコが事件にかかわってきますが、それを説明するのが大変でした。しかも、現場で私のせりふがさらに増えてしまって。台本ではモノローグの予定だったのですが、言葉だけでは難しいということで、図解で説明する方法に変更されたんです。 -そのかいあって、とても分かりやすい説明だと思いました。 よかったです。でも、毎日食べているキノコがどうやって育つのか、まだメカニズムが解明されてないという話は衝撃的でした。思わず友人にも、キノコ博士になったつもりで「ねえ、知ってる? 今食べてるキノコって実は…」と自慢してしまいました。そうすると「でも、スーパーに売ってるよね?」と、作中のオッキー(=奥田玲音/吉本実憂)のような言葉がリアルに返ってくるんです。それが面白くて。人に話すことで、慣れない言葉がなじんでくるので一石二鳥です。 -最上のようなせりふの多い役は、俳優としてはいかがでしょうか。 難しい専門用語が多くて大変ですが、その度に勉強になることも多いです。台本をいただくたびに頭を抱えていますが、最終的にきちんと言葉が出てくるようになると、自分の成長を実感できるのも楽しくて。こういう科学を扱ったものは、「てにをは」が変わるだけで意味が大きく変わってしまうので、せりふのしゃべり方も普段より気を付けています。 -最後に、岸井さんが考えるSeason3の注目シーンを教えてください。 オッキーとコッヒーの柔道場での稽古シーンは、光の当たり方が美しく、格好よく仕上がっています。最上にはないシーンなので、私もお気に入りです。また、眠っているときの最上の寝相にも注目してみてください。実は、手の位置や角度などに羽住監督がものすごくこだわり、ある有名な映画のパロディーになっているんです。ぜひ元ネタを当ててみてください! (取材・文・写真/井上健一) Season3、Huluで全話独占配信中。
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