巨人・門脇誠 阿部監督の期待に「やらなきゃいけない」危機感 “逆方向への意識”ファウル打ちで打撃向上
今シーズンのプロ野球、ルーキーイヤーながら1軍に定着した巨人の門脇誠選手。23日の日本テレビ「Going!Sports&News」にVTR出演しました。 【動画】坂本•岡本•門脇の起用法 阿部慎之助新監督が生出演で語った来季のジャイアンツ 創価大学からドラフト4位で入団すると、評判だった高い守備力は、プロの舞台でも即通用。本職のショートだけでなくセカンド、サードでも結果を残しアピール。さらに長年巨人のショートを支えた坂本勇人選手がシーズン途中にサードにコンバートすると、ショートのレギュラーを奪取。11月に行われたアジアプロ野球チャンピオンシップでは、侍ジャパンに選出されました。 10月に番組に生出演した阿部慎之助監督は、来シーズンのショートのレギュラーに門脇選手で確定と明言。 「守備範囲が広い。飛んだら安心して見ていられる。彼の野球に対する姿勢は素晴らしい。毎日のように早く来て準備してやっている姿を見ていた」と、プレーだけでなく日頃の振る舞いについても称賛の言葉を送っています。 この放送を実際に見たという門脇選手は「素直にうれしかった。一番はやらなきゃいけないなという覚悟の方が強かった」と話しました。
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逆方向への意識『ファウル打ち』
守備がすぐさまプロの舞台で通用した一方、苦しんだのは打撃。4月から6月までは打率.170(106打数18安打)と結果を残せず。この時アドバイスを送ったのは、当時ヘッドコーチだった阿部監督でした。 「前半戦ラストゲームくらいに、阿部さんから『今まで引っ張っていたのを逆方向に変えよう』と言われました」 練習の中では、逆方向を意識したファウル打ちを練習に取り入れたという門脇選手は「この待ち方をすれば、この辺にある程度(打球が)飛ぶだろうというのは見えていた。そこでの余裕は前半戦とは違った」と効果を実感。これは現役時代、阿部監督も実践していた練習で、ボールを打つポイントが体の近くになりることとボールを見極める時間が増えることを目的としていました。 シーズン前半戦1割台と大苦戦した打撃は、後半戦に変貌。7月以降の打率は.310(210打数65安打)、そして後半戦はレフトへのヒットが最も高くなるなど、逆方向への意識が数値にも現れる結果になりました。 そして対談相手となった巨人OBの高橋由伸さんと対しては「ストレートを張って右中間に強く打つには?」と質問。高橋さんは「僕は引っ張ろうと思った時は、体を振らないで、手を出す」と回答。それを聞いた門脇選手は「手を出すという感覚があまりなかった。練習をしてみて自分のものにしたい」と、貪欲な姿勢。来季は開幕から攻守での躍動が期待されます。