テレビ大阪

2030年秋ごろの開業を目指す、カジノを含むIR＝統合型リゾートの準備工事が15日大阪の夢洲で始まりました。 IRをめぐっては10月1日、大阪府と大阪市が、事業者である「大阪IR株式会社」に対し夢洲の用地およそ49ヘクタールのうち、万博関連で使う部分を除く46ヘクタールを引き渡しています。これにともなって、引き渡された夢洲のIR用地では15日、工事現場の仮囲いや、建設作業員が食事や宿泊をする施設の用意など、準備工事が始まりました。 IRの工事をめぐっては騒音や景観などの万博への影響について、博覧会国際事務局のケルケンツェス事務局長や、日本国際博覧会協会の十倉雅和会長が懸念を示していました。そこで大型の重機などによる工事の時期はずらすなどの対応を取ることにし、大型の重機を使わない基礎工事などの本工事は2025年4月ごろから、大阪・関西万博の開催期間と並行して進める計画です。 また9月、IR事業者の大阪IR株式会社も「万博の期間中も建設を進める環境整備にめどが立った」などとして違約金なしでIR事業から撤退できる「解除権」を失効させたと発表していました。IRは2030年秋ごろの開業を目指す計画です。