SSDは高速モデルを中心に値下がり多数、Samsung「990 EVO Plus」など新製品も [11月前半のSSD価格]
高速モデルを中心に特価・下落が多数、Samsung「990 EVO Plus」など新製品も 【画像】ADATA「LEGEND 970 PRO」の価格表(11月9日撮影) まずは最速クラスの新製品から。PCIe 5.0 x4対応のADATA「LEGEND 970 PRO」(1~4TB)が発売。冷却ファン付きのヒートシンクを搭載し、最大データ転送速度はリード14,000MB/s、ライト11,000MB/sとなっている。調査時点で出回っていたのは1~2TBで、価格は2TBが39,980円(1GB単価20.0円)、1TBが24,480円(24.5円)と、PCIe 5.0 x4のSSDでは最も安価だ。 値動きの面では、Crucial「T705/T700」が今回調査でも続落。「T705」ヒートシンク搭載4TBが3,630円安の104,170円、非搭載2TBが9,020円安の54,780円、「T700」ヒートシンク搭載4TBが10,000円安の79,800円、2TBが4,800円安の44,180円、非搭載4TBが10,080円安の75,900円に下がった。 ただし、一部の容量は在庫ショップ数が減少。価格も「T705」ヒートシンク非搭載1TBが2,200円高の33,000円、「T700」ヒートシンク非搭載2TBが5,170円高の46,970円に上がっている。 ほかに、最大リード14,000MB/sのTeam「T-FORCE GE PRO」が値下がり、4TBが13,470円安の100,780円、2TBが2,600円安の54,380円に急落した。 □Samsungから最大7,250MB/sの新製品 PCIe 4.0対応・6,000~7,000MB/s級には、Samsung「990 EVO Plus」が登場。Samsung V-NAND TLCと自社製コントローラを採用し、DRAMキャッシュは搭載していない。インターフェイスはPCIe 5.0 x2にも対応、最大データ転送速度はリード7,150~7,250MB/s、ライト6,300MB/s、総書き込み容量600~2,400TBWとなっている。 価格(最安値)は4TBが44,980円(1GB単価11.2円)、1TBが15,980円(16.0円)。4TBは期間限定価格で、キャッシュを搭載した上位モデル「990 PRO」との価格差は5,000円だ。11月9日の調査時点では、2TBがまだ出回っていない。 新製品との比較に挙げたSamsung「990 PRO」は、ヒートシンク非搭載4TBが9,000円安の49,980円、2TBが3,999円安の21,980円で特売中。ヒートシンク搭載2TBは3,000円安の22,980円だ。同4TBも特価57,800円なのだが、前回調査で大幅安(53,980円)のショップがあったため、数字上は3,820円高となっている。 Western Digital「WD Black SN850X」も、11月2日の調査でヒートシンク非搭載4TBが4,280円安の46,200円、2TBが1,480円安の23,500円など一部容量が急落。8TBモデルもヒートシンク搭載版が2,000円安の127,980円、非搭載版が1,500円安の122,980円と若干下がった。 Crucialは「T500」ヒートシンク搭載4TBが3,500円安の60,980円、「P310」2TBが1,100円安の21,780円、1TBが1,600円安の12,780円。10月下旬に「T500」のヒートシンク非搭載4TBが48,480円で入荷したが、翌週の11月2日以降は品切れが続いている。 ほかに、ADATA「Premier SSD For Gamers」4TBが6,000円安の59,800円、Team「MP44Q」2TBが4,990円安の23,180円、1TBが3,670円安の12,680円、Transcend「MTE250H」2TBが1,820円安の22,980円、「MTE250S」2TBが1,880円安の22,800円など。Kingston「NV3」は品切れだった2TBが16,980円で再入荷した。 6,000~7,000MB/s級の容量別最安は、4TBがADATA「LEGEND 960」で41,980円(1GB単価10.5円)、2TBが上述した「NV3」とMSI「SPATIUM M482」で16,980円(8.5円)、1TBが「NV3」で2,300円安の8,480円(8.5円)だ。 □5,000MB/s級はWDとSamsungが急落 PCIe 4.0対応・5,000MB/s級は、Western Digital「WD Black SN770」2TBが2,000円安の18,980円(1GB単価9.5円)、500GBが1,600円安の7,880円。加えてWestern Digital「WD Blue SN5000」が急落し、4TBが10,800円安の35,180円、2TBが7,000円安の18,980円となった。 11月2日調査時には、M.2 2230タイプのWestern Digital「WD Black SN770M」が一部ショップで大幅下落。2TBが12,499円安の22,781円、1TBが3,000円安の15,480円、500GBが3,200円安の9,380円を付けた。当該ショップでは9日に2TBが売り切れていたものの、超小型SSDは通常サイズより高くなりがちなので、ユーザーには福音となったことだろう。 このほか、Samsung「990 EVO」2TBが一部ショップで12,000円安の19,980円と急落。Crucial「P3 Plus」は4TBが1,030円安の38,770円、2TBが1,710円安の15,770円、キオクシア「EXCERIA PLUS G3」は2TBが2,500円安の17,480円、1TBが1,000円安の9,980円、Western Digital「WD Blue SN580」は2TBが3,100円安の16,880円、500GBが1,200円安の6,980円だ。 5,000MB/sの容量別最安をまとめると、4TBはWestern Digital「SN5000」で35,180円(1GB単価8.8円)、2TBはCrucial「P3 Plus」で15,770円(7.9円)、1TBもCrucial「P3 Plus」で8,770円(8.8円)、500GBはTeam「MP44L」で5,500円(11.0円)。 ちなみに、6,000~7,000MB/s級の最安値と比べると、5,000MB/s級の4TBは6,800円安と開きがあるものの、2TBは1,210円安に縮小。1TBでは290円高と逆転している。 そのほかのPCIe 4.0対応およびPCIe 3.0対応の最安値は、4TBがCrucial「P3」で1,999円安の35,981円(1GB単価9.0円)、2TBはTeam「MP33」で14,979円(7.3円)、1円差でCrucial「P3」が2,000円安の14,980円、1TBもTeam「MP33」で7,360円(7.2円)。 500GBクラスはTeam「MP33」512GBが4,979円(9.7円)、ADATA「LEGEND 700」512GBとMSI「SPATIUM M371」500GBが4,980円。NVMe SSDの「500GBなら5,000円」は定着した感がある。 □2.5インチ大容量品が3,000~4,000円安 2.5インチSATAタイプは、大容量品の急落が幾つか。Western Digital「WD Blue SA510」4TBが3,320円安の44,480円、SanDisk「Ultra3D」4TBが4,400円安の46,860円、SanDisk「SSD Plus」2TBが4,950円安の16,830円などだ。ADATA「SU650」2TBは在庫ショップ数が減少し、3,420円高の19,800円に上がった。 容量別最安値は、4TBがCrucial「BX500」で37,800円(1GB単価9.5円)、2TBがTeam「GX2」で15,380円(7.5円)、1TBクラスがKingston「A400」960GBで7,080円(7.4円)、500GBクラスがMSI「SPATIUM S270」480GBで3,980円(8.3円)、250GBクラスはaddlink「S20」256GBで1,980円(7.7円)となっている。
AKIBA PC Hotline!,サハロフ佐藤(佐藤 純一)