「新しい能登の未来描きたい」地域コミュニティー維持へ奔走 町唯一のスーパー“復興元年” ボランティアの拠点機能も
店のスタッフやボランティアの人たちが見上げる先には…花火です。 今、本谷さんには新たな目標があります。それは、スーパーを中心とした復興の拠点づくりです。 年の瀬の12月22日、大勢のボランティアが店内を行き来します。 この日の作業は土砂の撤去や片付けではなく、店の一画にコタツやストーブを並べる作業。空きスペースを活用してボランティアや工事関係者が利用できる宿泊スペース「基屋BASE(もとやベース)」を用意しました。 ■ボランティア「宿泊があるということは継続的な活動ができるということ」 もとやスーパー・本谷一知社長「作業員さんとかボランティアさんが、ボランティアして1時間2時間かけて宿に戻られるんですよね」 全国からの支援によりテントや寝具も無事に揃えることができました。 長野県からのボランティア「宿泊があるってことは継続的な活動ができるので、非常に良い場所を作っていただいたなと感激しています」 もとやスーパー・本谷一知社長「支援物資何が良いですかと聞かれるんですけども、色々ある中で心の部分が半分以上占めている。商売抜きで心がほっこりするような英気を養える場所をどうしても作りたかったので」 ■県外からボランティアの高校生「すげぇ!」 この日は早速、滋賀県から高校生のボランティアが基屋BASEを訪れました。 本谷さん「一応、好きに使っていただいて大丈夫で…」高校生「すげぇ!」 豪雨で汚れてしまった、住民たちの大切な思い出が詰まる写真の洗浄ボランティアを買って出た高校生たち。 ボランティアの高校生「スーパーなのにこんなにテントが沢山建っててネットカフェみたいで、ワクワクしています。いっぱいボランティアしたいなと思います」)「本当すごい、素晴らしい思うここを中心に町の方とボランティアがつながって、ここが無いとダメなんかなと」 ■「新しい能登の未来を描きたい」 ふるさと町野の復興へ、新しい能登の未来を本谷さんは描きたいといいます。
もとやスーパー・本谷一知社長「この空気というか被災地を共有して、全国に散らばっている能登の方が協力して、新しく能登をデザインしていければなと思います」 コミュニティーを守るため奔走する地域のスーパー。復興元年の始まりです。
北陸放送