山あいにポツンと“コンビニ”一度は閉店も現店長が脱サラして引き継ぐ「開いていてうれしいと言われて...ありがたいし頑張れる」
前店長も中島さん家族を気にかける
午後5時半。店に男性が入ってきました。休憩を終えた店長の中島さんが出迎えます。 (中島和行店長)「前のオーナーの覗渕(義洋)さんです」 (前店長 覗渕義洋さん)「(Q昔からの知り合い?)近所ですからね。お母さんも私の店で働いてもらっていたので、この人なら安心できるだろうということで」 昔からよく知る間柄。店を引き継いでくれた中島さんの家族を気にかけているそうです。 (中島和行店長)「オープンして最初の定休日に、8時くらいにびっくりして電話くれた。『きょう開いてないけど大丈夫か、病気してないか』と、心配してくれて。『きょう定休日なんです』と」 (覗渕義洋さん)「(家族で)ちゃんとローテーション組んでやってもらって。組めることが素晴らしいですよね」
大阪から美山に移住した男性「ぜいたくな暮らしよ」
午後7時。店内では、中島店長と男性が親しげに話しています。 (客)「友達、友達」 (中島店長)「移住者ではあるんですが、もう20年?」 (客)「21年」 大阪から移住して美山で養鶏場を経営している男性。男性が作った鶏肉はこの店でも販売しています。 (客)「(Q美山の生活は?)ぜいたくな暮らしよ。僕の場合だと自分の好きなもの作って食べて。肉と交換でお野菜をいっぱいもらえて。(Q物々交換?)そうそうそう」 そして、辺りは真っ暗になりました。ポツンと店の明かりが灯ります。午後8時閉店。13時間の営業が終わりました。 (中島和行店長)「『開いていてうれしい』とか『やってもらってありがとう』という声をたくさん聞いているので、こっちもありがたいです。みんなで頑張ってやろうかなというのはありますね」 バトンをつないだ小さなコンビニ。住民の暮らしを支えています。 (2024年6月17日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)