罰金を払ってでも… 原英莉花「脳みそをフル活用」して世界ランクアップ目指す
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前(8日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6685yd(パー72) 【画像】日の丸を背負って戦う山下美夢有と笹生優花 国内メジャー3勝を含む通算5勝の原英莉花が、次週16日開幕「CAT Ladies」の出場を取りやめ、米女子ツアー「ISPS Handa スコットランド女子オープン」に向けて準備を進めている意向を示した。推薦によって急きょ舞い込んだ出場のチャンスに、「バタバタしながらも高まっている気持ちはあります」と言い切った。 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)では、エントリー完了後の出場辞退は罰金が科される。JLPGAに連絡がない場合は500万円以下の罰金、連絡をしたうえでの違反は300万円以下の罰金が審議のもと決まる。それでも、昨年から本格挑戦へ舵を切った世界のフィールド。「どうしたらいいんだろう」と悩みながらも「行きたい」気持ちは大きかった。 現在、原の世界ランキングは101位。10月8日時点で同ランク75位以内に入れば来季の出場権がかかる米女子ツアーの予選会は最終ステージから挑戦することができるが、現時点ではそのひとつ前の予選会(10月15日~18日)から臨まないといけない。「世界ランクしか考えていない。少しでも上げられるように、チャンスをもらえたのでしっかり上位で戦って結果を残したい」と決意した。
また、「スコットランド」終了後の翌月曜日(19日)に控えるメジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」のマンデートーナメントにも挑戦できないか計画中。「まだ分からなくて、可能性が微妙なんですけど、出られたら出たい」とにらむ。 大舞台に出られる可能性を少しでも作ることができればランキングを上げるチャンスは一気に高まる。2週後「ニトリレディス」の週には韓国ツアーへの出場も予定している。 「いろんなコースを回ってみたいのもあるし、いろんな選手と回りたいのもある。日本にいてもこんなにクラブで悩んだり、かみ合わない芝がある。ほかの国に行ってどういうクラブがあるのかも知りたいですし、自分の脳みそをフル活用してゴルフしたい」 まずは今週、日本でランキングを上げられるように全力を注ぐ。「調子はいい。一打一打集中してしっかり(次に)つないでいきたい」とスタートダッシュを目指す。(長野県軽井沢町/石井操)