「絶対にやってやる」の思いを表現。静岡学園は初先発のドリブラー、MF加藤佑基がGKをかわして先制ゴール
[1.2 選手権3回戦 高川学園高 0-2 静岡学園高 駒場] 3回戦で初先発。「絶対にやってやるっていう気持ちはあった」という思いを表現して先制点を叩き出した。静岡学園高は後半4分、相手セットプレーの流れからMF加藤佑基(3年=奈良YMCA SCジュニアユース出身)がセカンドボールを回収。そして、MF原星也(3年)とのパス交換で「(原が)いい感じに裏に出せてくれた」と一気に抜け出す。 【写真】福田師王が大胆イメチェン「ライオンじゃん」「圧倒的金ピカ」 そして、PAまでボールを運ぶと、最後は冷静にGKをかわして左足でゴール。「(最初は抜く前に)打とうと思ってたんですけど、とっさに冷静な判断ができて良かった。常に練習でゴール前の2対1だったり、2対2だったり、そういった練習をしてる中で、キーパーを見てシュートを打つっていうことはとても大変っていうことが分かったんで、それの成果が出たかなっていう風に思います」と喜んだ。 川口修監督も「1回戦で(交代出場して)ちょっと削られちゃって、2回戦ベンチ外で、選手権(予選)の決勝も(大学受験のために)出てないし、悔しい思いしてたんで、足もだいぶ状態良くなったんで、1発やるかなっていう願いを込めて入れたら、やっぱりやってくれた」と称賛するゴールだった。 加藤は後半37分に左サイドからのドリブルでDF2人をかわしてPAへ切れ込み、PKを獲得。だが、「最悪ですね」と振り返るPKは枠上へ外してしまう。芝の状態が悪い中、「100%で」思い切り蹴ってフカしてしまった。 このPKについては、「もっともっとそういう決め切れることだったり、メンタルっていう部分もともに成長できたらなっていう風に思います」と猛省。ただし、静岡県選抜にも名を連ね、夏のSBSカップでU-18韓国代表から決勝点を決めているドリブラーが、勢いに乗ったことは確かだ。 東福岡高(福岡)との準決勝で勝てば、国立競技場で開催される準決勝に進出する。「(今日は)自分の中でのイメージとはちょっと課題があったんで、ドリブルの剥がしの部分だったり、シュートを決め切る部分だったり、そういったところをもっと改善できたらなっていう風に思います。(国立競技場は)開会式でも見ましたが、とてもデカくて、やっぱり自分の中ではそこでやりたいなっていう風に思うんで。絶対に勝って国立で試合できるように」。先発でも、ベンチスタートでも、自分の武器を表現してゴールをもたらす。