オアシス、デビューアルバム30周年記念盤リリースに合わせてノエルが当時を振り返る最新インタビュー映像公開
■「俺が歌うとgoodだが、あいつ(=リアム)の声だとgreatになる」(ノエル・ギャラガー) 【動画】デビューアルバムのレコーディング当時を振り返る、ノエル・ギャラガー 8月27日に長年の熱狂的な憶測に終止符を打ち、待望の再結成をアナウンスしたオアシス。その熱狂と興奮がいまだ冷めやらぬなか、ロック史に永遠にその名を刻むデビューアルバム『Definitely Maybe(邦題:オアシス)』の30周年記念デラックス・エディションが8月30日にリリースとなった。 30周年記念デラックス・エディションには、『Definitely Maybe』の別バージョンとも言える、Monnow Valley(モノウ・ヴァレー)スタジオでの幻に終わったオリジナルレコーディングセッションからの楽曲の他、コーンウォールのSawmills(ソーミルズ)スタジオで行われた、最終的なアルバムのレコーディングセッションからの貴重なアウトテイクを多数収録。どちらにも今回、ノエルによるあらたなミックスが施されており、奇跡のデビューアルバムが完成に至るまでの物語が、30年間封印されていたアーカイブと共についに紐解かれる。 アートワークもすべて一新。オリジナル盤のアートデザイナー、Microdot のブライアン・キャノンと、スリーヴ写真家マイケル・スペンサー・ジョーンズが手掛けたあらたなアートワークに、クリエーション・レコーズのボス、アラン・マッギーとジャーナリストのヘイミッシュ・マクベインががあらたにライナーノーツを寄稿。アラン・マッギーはモノウ・ヴァレーでのスタジオバージョンについて、「今、Monnow Valleyセッションを聴き返して思うのは、つくづくあれを破棄しておいて良かったということだ。だが、こうも言える。そこには別の魅力がある。なんてバンドだ。楽しんでくれ」(ライナーノーツより抜粋)とコメントしている。 また、『Definitely Maybe』30周年記年デラックス・エディションのリリースに合わせ、ノエル・ギャラガーがレコーディング当時を振り返る、30分にも及ぶ最新インタビューが日本語字幕付きで公開。 このインタビューでノエルは、『Definitely Maybe』が完成するまでの困難な制作過程について、興味深い視点で詳細に語っている。インタビューが撮影されたのは、ノエルとリアムのギャラガー兄弟がオアシス結成前から通っていたSifters Records。「Shakermaker」の歌詞にも登場し、その名前が永遠に刻まれた場所だ。ノエルは、店の外でレコーディングに向かう前に即興であの歌詞を書いたと明かし、「瓶に閉じ込めておきたい瞬間だった」と振り返る。 さらに、ノエルが裏話やエピソードなどを交えながら赤裸々に語るのは、バンドが成功に至るまでの道のりや今日の魅力、『Definitely Maybe』を引っさげてヨーロッパから日本まで行った初めてのツアーで感じたライブでの曲の力強さから、現在のコンサートでの反響まで。そして、ボーカルに関して、リアムの才能について「俺が歌うとgoodだが、あいつの声だとgreatになる」と賞賛し、リアムの歌声がオアシスをこれほどまでに唯一無二のものにしたと語りつつ、「オアシスが(デビューから)30年経った今も愛され続けているのは俺やリアムの力ではない。ファンのおかげなんだ」と説明する。 オアシスは2025年夏にカーディフ、マンチェスター、ロンドン、エディンバラ、ダブリンで公演を実施。ギャラガー兄弟揃ってのステージは、2009年8月22日にスタッフォードで行われた『Vフェスティバル』以来16年ぶりとなる。 なお、2024年はデビューアルバム『Definitely Maybe』のリリースから30周年というだけでなく、初来日公演からも30周年というビッグアニバーサリーイヤー。これを記念して、改めて彼らの残した“永遠に色あせない”楽曲の魅力、そして唯一無二なその存在を多角的な視点で紐解く壮大なエキシビション『リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展』の開催が、11月1日から六本木ミュージアムにて決定している。 2014年、わずか4日間という短期開催ながら1万人を動員したオアシス日本初の展覧会『CHASING THE SUN:OASIS 1993 -1997 あなたにとってのオアシスとは』から10年ぶりとなる本展では、彼らの愛用した楽器や直筆の歌詞の走り書き、バンド初期のアイコニックなオリジナルポスター群など、前回は紹介しきれなかった貴重なアイテムも多数展示。故郷マンチェスターの文化的背景を辿り、世代を超えるロックンロールスーパースターがいかにして誕生したのかを探っていく。アルバムのアートワークを再現したフォトスポット、彼らのライブを体感できるスペースなど、オアシスという稀有なバンドの魅力をその名曲とともに深掘りできる内容になる予定だ。 歴史的な再結成公演に向け、デビューアルバムの30周年記念盤とオアシス展でしっかりバンドの軌跡の予習をしておこう。 (C)Simon Emmett ※メイン写真 リリース情報 2024.08.30 ON SALE ALBUM『オアシス(原題: Definitely Maybe)30周年記念デラックス・エディション』
THE FIRST TIMES編集部