宿根カスミソウで害虫「トマトハモグリバエ」被害 福島県浜通り、国内初確認
福島県は24日、浜通りのほ場で栽培されている宿根カスミソウで害虫の「トマトハモグリバエ」による被害が確認されたと発表した。カスミソウでの被害確認は国内初。県は同日に農作物の病害虫予察情報・特殊報を発令し、防除対策の徹底を呼びかけている。 県によると、今年7月に被害を確認し、横浜植物防疫所に調査を依頼した結果、トマトハモグリバエによるものと判明した。幼虫が葉を歩いたり食べたりすることで、生育不良を招き収量が減少するおそれがあるという。この害虫は、薬剤抵抗性が高く、多発すると防除が困難になるという。県内では2003(平成15)年に初めて夏秋トマトで被害が確認されている。 県は、効果のある数種類の薬剤を交互に散布したり、防虫ネットをハウス入り口に設けたりするなどの対策が効果的だとしている。