株主総会集中日、約670社開催 企業の不正、赤字に厳しい視線
3月期決算企業の定時株主総会が27日、集中日を迎えた。東京証券取引所によると、全体の約30%に当たる約670社が開催。不正行為が明らかになった三菱UFJフィナンシャル・グループの亀澤宏規社長は「深くおわびする」と述べた。2年連続の赤字を計上したシャープの呉柏勲社長兼最高経営責任者(CEO)も「誠に申し訳ない」と謝罪。株主の厳しい視線が注がれた。物言う株主と呼ばれる投資ファンドによる京成電鉄への株主提案の賛否も注目されたが、否決された。 三菱UFJは、傘下の銀行と証券2社が顧客情報を無断で共有したとして業務改善命令を受けた。亀澤氏は「信頼回復に向けてグループ一丸となって取り組む」と強調。報酬減額を含めた役員処分を検討する方針を示した。株主からは顧客軽視の姿勢があったのではないかとの批判や、企業統治(ガバナンス)が十分だったかをただす質問が出た。 スズキの鈴木俊宏社長は、車の大量生産に必要な「型式指定」の認証試験で不正が判明したことを謝罪した。