社内に公表できないレベルのミスをしてしまった部下…責任と慎重さをもった行動を促す「上司のひと言」
仕事でミスをしたとき
社内でミスや失敗をしたときのことを想像してみてください。あなたが落ち込んでいるとき、上司から先人が残した名言をいわれることで、どれほど救われ、次の挑戦に向かうことができるでしょう。一方、上司から「またやったな」「何度いったらわかるんだ」「自分の給料で弁償しろ」などと責める発言をされたときに、次の挑戦へのモチベーションが湧くでしょうか? 心理的安全性では、ここがとても大事なところです。上司である人のリーダーシップ力が失敗から成功へ導く力を燃えさせます。名言を残した先人たちは、その名言のとおり、自分も含めて部下やまわりの人に対して「失敗」を受容し、次への挑戦する力に必ずつなげていたのです。そこからくる名言だけに、私たちの心に響くのですね。 私の経験したIT部門では、さまざまなミスが発生していました。なかには社内に公表できないミスもあり、そのリカバリー(復旧)に神経を費やした経験もあります。その組織で責任者であった私は、ミスなどで起きたシステム障害の報告を受けると、落ち込んでいる担当者にまずかけた言葉が「大丈夫、責任はすべて私がもつよ」という言葉でした。その担当者は気落ちしているのですが、この言葉でまずは元気をつけ、そこからの作業に責任と慎重さをもってやり遂げることになります。 ただし、必ずフォローアップチームをバックアップにつけて、原因の究明と問題点の除去、現状の対処、そして恒久対策を施し、社内やお客さまへの周知に入りました。 このように心理的安全性の高い職場・環境は、失敗やミスをしてしまった場合のフォローをとても重要視しています。単に優しい言葉をかけるだけではなくて、担当として責任をもって恒久対策まで行い、そのミスを次のステージに必ずつなげ、自己成長を促すことを意識していました。 野口 雄志 グリットコンサルティング合同会社 代表 ※本記事は『最大の成果をあげる心理的安全性マネジメント 信頼関係で創り上げる絶対法則』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
【関連記事】
- 「宝くじ1.5億円当たった!」年収560万円の50歳サラリーマン…歓喜も束の間、“まさかの決断”へ。高額当選者がたった数年で「不幸」になりがちなワケ【FPが解説】
- 投資で億り人となった26歳無職のもとへ税務調査がやってきて…「富裕層専門・ベテランの調査官」から渡された引導【税理士が解説】
- 「退職金2,800万円」「貯金4,000万円」60歳定年退職のサラリーマン夫、花束を抱えて家路…自宅で待っていた妻の「衝撃のひと言」に戦慄
- 競馬で1,300万円当たった34歳夫のもとへ「税務調査」がやってきて…「多額の追徴課税」に妻、激怒【税理士が解説】
- 銀行員「残念ですが、あなたには貸せません」…世帯年収1,100万円・2人とも公務員の30代最強夫婦でも、住宅ローン審査に落ちる「まさかの理由」