920馬力のランボルギーニ最新HPEV「テメラリオ」が日本上陸! さらなる軽量化ができる「アレジェリータパッケージ」も要チェックです
ドライバーオリエンテッドなインテリア
テメラリオのインテリアは、ランボルギーニの「Feel like a pilot」というコンセプトを新たな形で体現している。低いシートポジション、スリムで軽量なダッシュボード、そしてステアリングホイールの完璧な傾きは、ドライバーにランボルギーニ特有の走る楽しさを感じさせる。 象徴的なエンジンスタートボタンやレーシングカーをイメージしたステアリングホイールなど、デジタルスクリーンと機械的・物理的なボタンの組み合わせは「パイロット・インタラクション」というユニークな体験が味わえる。 テメラリオのコクピットは、12.3インチのデジタルインストルメントパネル、8.4インチのセンタースクリーン、そして9.1インチのパッセンジャースクリーンの3枚のディスプレイで構成。このシステムは、3Dを含む最新のグラフィック、アニメーション、ウィジェット、そしてクルマのために特別に作られた全く新しいスタイルが特徴となっている。 また、テメラリオはウラカンと比較してもコネクティビリティが大幅に進化。日常的なクルマの使用に関するサービスや機能をユーザーに提供するほか、公道やサーキットでのドライビングを楽しむため特別に設計されたものも用意されている。 テメラリオのフレームはすべてアルミニウム製で、高圧鋳造の新しい高強度合金の採用、高強度ハイドロフォーム押出材の使用、内部コアの使用によって実現した中空鋳造の増加が特徴。これらの技術により、スペースフレームの構造の複雑さを最小限に抑えて、重量も最適化している。
ハイブリッドシステムは最高出力920馬力を発生
テメラリオに搭載されているパワートレインは、超高回転型ツインターボエンジンに3つの電気モーターを組み合わせたこれまでにないものとなっている。新開発の4L V8ツインターボエンジンは、9000rpm-9750rpmで最高出力800psを発生し、4000rpm-7000rpmというワイドバンドで最大トルク730Nmを発生する。 しかもこの新エンジンは、最大1万回転まで回るというのに驚いた。この超高回転型エンジンに、3つの電気モーターを組み合わせ、システム合計920psという傑出した出力を生み出す。トランスミッションは8速DCTが組み合わされ、最高速度343km/h、0-100km/h加速はわずか2.7秒という圧倒的なパフォーマンスを発揮する。 この高出力なパワートレインを搭載するテメラリオは、シーンに合わせて13種類のも多彩なドライビング・エクスペリエンスを提供する。ドライブモードは、チッタ、ストラーダ、スポーツ、コルサ、そしてコルサプラスのいずれかを選ぶことができ、ステアリングホイールにあるチェッカーフラッグのボタンを2秒間押すと、ローンチコントロールが作動する。 さらにテメラリオはドリフトモードを追加。ドライバーのコントロール下でオーバーステアを発生させ、ドライビングの楽しさを最大限に引き出すことが可能。このドリフトモードはヨー角を制限しながらオーバーステアを容易にするレベル1から、幅広いヨー角を可能にするエキスパートドライバー専用のレベル3まで、3段階に調整可能だ。 またテメラリオは、リチャージ、ハイブリッド、パフォーマンスの3つの新しい専用走行モードを採用。ドライビングモードの選択は、ドライバーの12.3インチデジタルダッシュボードに表示され、セレクターの回転がアニメーションで再現されるため、直感的に選択できる。 今回の発表会場には「Blu Marins」という青と「Verde Mercurius」という緑の2つの専用カラーをまとったテメラリオが展示された。注目は緑のクルマで、これはサーキット走行を志向するユーザー向けの「アレジェリータ(軽量化)パッケージ」装着車。 このアレジェリータパッケージは、ボディコンポーネントだけで12.65kgの軽量化を実現。さらに軽量インテリアエレメントとカーボンリム、チタンマフラーを使用すれば、25kg以上の軽量化が可能だ。またエアロダイナミクスの面でも空力負荷が+67%と効率がアップする。 気になる価格や発売日は未定で、すでに予約の受付は行われているとのこと。参考までに北米価格では約4900万円。フルオプションだと約7940万円で販売されている。ウラカンの後継車とは思えないほどのハイスペックとなっているが、価格はフラッグシップモデルだったアヴェンタドールを超えるほどのプライスになりそうだ。
萩原文博(HAGIHARA Fumihiro)
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