【悩める“思春期ニキビ”なぜできる?】原因と特徴を医師が解説!
性別に関係なく小学校高学年の10歳ごろからでき始める思春期ニキビは、悪化させるとニキビ跡になり、中学生、高校生になっても悩むことも。そんな思春期ニキビにまつわるあれこれを徹底取材! 〈画像で見る〉一つじゃない!「思春期ニキビの種類」とは?
教えてくれたのは…山屋雅美先生
美容皮膚科タカミクリニック 副院長
そもそも思春期ニキビの原因とは?
▶男子の場合 山屋先生 男性ホルモンの働きが活発になり、皮脂の分泌量が増えるのがおもな原因です。過剰な皮脂に古い角質などが混ざり合って毛穴に詰まると、ニキビの原因であるアクネ菌が増殖し、炎症を起こしてニキビになります。 ▶女子の場合 山屋先生 男性ホルモンと似た働きを持つ黄体ホルモンの分泌が活発になり、皮脂量が増えることでニキビができやすくなります。毛穴が古い角質などでふさがれて大量の皮脂が閉じ込められ、アクネ菌が増えてニキビができるというメカニズムは男子と同じですね。
思春期ニキビ、その種類は?
山屋先生 皮脂が毛穴につまり、ふさがれてできるコメドがニキビの初期段階。いわゆる白ニキビですね。ここで対処できればいいのですが、皮脂をエサにアクネ菌が増殖すると炎症が起き、赤ニキビへ。さらに悪化すると膿をもった黄ニキビになり、こうなると周囲の皮膚もダメージを受けるため、クレーター状にへこんだり色素沈着を起こしたりして、跡になりやすくなります。また、思春期ニキビは、額の白ニキビから始まる場合が多いと言われています。全体的に白ニキビから赤ニキビが多い印象です。
ニキビの種類と特徴を解説
▶白ニキビ ニキビの初期段階で「コメド」と呼ばれる段階。さまざまな要因でターンオーバーが乱れて毛穴まわりの角質が肥厚することで毛穴が塞がれてしまい、毛穴の中に皮脂が溜まったまま膨らんだ状態が白ニキビ。赤く腫れるような炎症がなく、毛穴が閉じたままで皮膚が盛り上がっており、痛みがないのが特徴。白ニキビが進行すると赤ニキビや黒ニキビになる。
▶黒ニキビ
白ニキビの状態が長く続くと、排出されるはずだった皮脂がさらに毛穴に溜まる。中に詰まったコメドや皮脂が収まりきらなくなるため、毛穴の入口が開き、毛穴に詰まったコメド(角栓)表面に露出し、空気にさらされることで酸化して黒く変色した状態が黒ニキビ。白ニキビ同様、炎症はない。