岐阜県郡上市発、“最速ステップ”の盆踊りに池袋が熱狂!2,500人以上の参加者が都会に咲かせた“踊りの渦” 踊り下駄にも興味津々「カランカラン、音をならして歩くのが楽しそう」
2024年8月、岐阜県郡上市の盆踊り「白鳥おどり」が東京・池袋の街を沸かせました。ローカルな郡上の盆踊りが、池袋の人たちの心を鷲づかみにした理由とは…?
“郡上そのもの”を東京に持ち込む
2024年9月28日、東京・池袋の街に咲いた“踊りの渦”。大人も子供も熱狂させた“踊り”の正体、それは岐阜県郡上市に伝わる「白鳥おどり」でした。なぜ、ローカルな郡上の踊りが、池袋の人たちの心をここまで捉えたのでしょうか。
イベント前日の岐阜県郡上市。今回のイベント「白鳥おどりin池袋」の運営に携わる、『郡上藩蔵屋敷』の井上博斗さんが準備を進めていました。普段は、郡上の魅力を伝える動画配信などをしている井上さん。会場に向かう車に積み込んでいたのは“下駄の鼻緒”。その理由について、「ただ白鳥おどりに行くのではなく、飲食、踊り下駄の店など“郡上そのもの”を持ち込む狙いなので」と井上さんは答えます。
地元の職人たちと一緒に、町そのものを東京に持ち込む。そこには郡上市が抱える“ある事情”がありました。
「郡上市の人口は将来推計も含めて、どんどん下がっています」と明かすのは、『郡上市役所』政策推進課の三島宏治課長。続けて、「郡上のことを応援してもらえるような「関係人口」を、どうやって作っていこうかと…」とイベント開催に込めた思いを語りました。
池袋の人々が反応「速い盆踊りってなんだ?」
「白鳥おどりin池袋」開催当日。会場となる『中池袋公園』のまわりでは、外国人やコスプレヤーなど多くの人が行き交います。実は近年、池袋はサブカルチャーの新たなスポットとして注目を集めているのです。
中池袋公園の向かいに建つ『ワッカ池袋』の籏 栄一郎社長は、「池袋を“アート&カルチャー国際都市”として盛り上げようということでやってます」と話します。
さまざまな文化を取り入れる池袋。しかし、郡上のモノが販売されているブースの前を素通りする人が目立ちます。一方、郡上の踊り下駄を販売する『郡上木履』のブースでは、下駄の試し履きをする親子の姿が。「ママ、買ってお願い」という娘のお願いに、カード決済が可能かブースに確認するお母さん。結局カードが使えず、購入は諦めてしまいました。
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