巨人・吉川尚輝 孝行息子の恩返しは続く/契約更改、覚悟の誓い
夢に見た“一流の証”を一気に飛び越えた。プロ8年目を終えた吉川尚輝は9000万円から倍増以上で自己最高となる年俸2億円でサイン(金額は推定)。順調なら来季FA権を取得する中、3年契約を結んだことも明かした。 【選手データ】吉川尚輝 プロフィール・通算成績 「野球選手として“億”をもらうのは目標でもあった。いい評価をしていただきました。それに伴った責任感、自覚はあります」 不動の正二塁手として143試合すべてに出場し、チーム内の規定打席到達者でトップの打率.287、5本塁打、46打点、チーム最多の12盗塁。左肋骨を骨折してクライマックスシリーズには出場できなかったが、いずれも初となるベストナインとゴールデン・グラブ賞を受賞した。 FA権を取得するシーズンは単年契約を結ぶ例も多いが、「順調にいけば取得できるけど、ジャイアンツでプレーすることは変わりない。複数年を提示してもらえたので」と巨人でプレーする未来を前提に決断した。 自身へのご褒美は「税金が大変だと思うので、ためたい」と苦笑いした一方、家族思いな素顔を見せた。お世話になった兄2人に何かしてあげたい。ある程度のことは力になれると思う。欲しいものだったり、要望があったらしたい。家のリフォームとか。分からないけど(笑)」 岐阜・羽島市にある実家の改築も買って出た。リーグを代表する二塁手となった孝行息子の恩返しは、まだまだ続いていく。 写真=BBM
週刊ベースボール